内容説明
下町(しもまち)探偵局、ところが東京・両国にあるところから人呼んで下町(したまち)探偵局。仕舞屋(しもたや)の二階でひっそりと開業中。久しぶりに登場した依頼人は、なんと顔見知りのラーメン屋の出前の女の子。実は、ある大金持ちの家にお手伝いさんとして転職したいので、そのお屋敷の内情を探ってほしいというのだ。さっそく、調査は開始されたが……待てよ、なんとはなくオカシイゾ。探偵局の面々に、大家のお婆さんや下駄屋の悠さんが絡まってくりひろげる人情探偵劇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみえ
12
暇つぶしのブックオフで偶然出会う。久しぶりの半村さんの人情もの、ただのお涙じゃない。社会風刺もビシッとしているし、貧乏人の矜持もぶれてない。昭和の両国界隈の描写も目に見えるよう。続編も読むぞ。2018/08/30
秀玉
4
懐かしい青春時代に読んだ小説。したまちとか思ったら人の名前の探偵事務所です。ラノベもなかったし、海外作品が幅を利かせていた時代です。ちょうど真ん中の時期かな。明治、大正の文豪作品、その後の坂口などの時代を経て宮部さん、ダンスダンスの人とか、いっきに花開きましたね。新進作家がどんどん出てきましたね。今はラノベの黄金期。良い悪い別にしてストーリー性はありますよね。2021/06/05
Ryan
1
昭和中盤の話。まあまあ、かな。2015/11/22
shiaruvy
1
コメント追加予定 [S59.07.10 再販] 数ある半村師作品の中では,一番探偵小説らしいと思う。
ぺぱごじら
1
下町と書いて「しもまち」と読むのだけれど、下町にあるので皆が「したまち」と読む探偵局のお話。いかついタイトルが多い作家さんなので触らずに来たのですが、読んでよかったと思わされました。読んだのははや20年ほど前。
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