角川文庫<br> きまぐれ博物誌 〈続〉

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角川文庫
きまぐれ博物誌 〈続〉

  • 著者名:星新一
  • 価格 ¥330(本体¥300)
  • KADOKAWA(2012/10発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041303061

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内容説明

現金不要のクレジットカード万能時代になった時の強盗の手口は? 官庁やレストラン、どこへ行っても無表情な世の中に笑いの技術習得を義務化して、笑いの感覚のない者は社会から脱落して行くことを提案。景気のいいバラ色の未来論にちょっぴり水をさしたり、日常生活の深部にわけ入り、見すごされてきた問題や現象、身辺雑記、“夢のまた夢”のSF的世界をユニークな発想で活写した傑作エッセイ集。(「きまぐれ博物誌」と姉妹編)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅわ

49
勝手に星さん再読祭り第20弾は引き続きエッセイ集(後半)です。趣味のひとコマ漫画収集のお話や子供の頃の思い出、宇宙開発やSF仲間の事 etc…あいかわらず盛りだくさんの内容。ひとつづつは短く、ときどきネタ帳?みたいなものもあって星さんの頭の中をちょっと覗き見る感覚で楽しめます。「にっぽん人間関係用語辞典」が秀逸。やっぱり星さんのユーモアあふれる皮肉さが良いなぁ~とシミジミ。のちに『アポロ13』としてトムハンクス主演で映画にもなったアポロ13号の事故のコトが同時代の事として書いてあって妙に感動でした。2015/02/11

MIKETOM

5
エッセイ集。郷愁とは、異郷にいる淋しさから故郷を思う気持ちなんて書いてあった。人生の旅に出発してからは故郷から遠ざかるばかり。人間関係の煩わしさなど異郷にいる思いだけがどんどん膨れ上がる。だからこそ故郷を求めるのだと。少年時代のそこはいつでも夏。いるのはみんな好ましい人たちばかり。なんてね、それを読んでなんか切なくなってしまうな。俺の故郷は津波で全て消え去ってしまった。追憶の中にしか存在しないんだよね。寂しいなあ。ラストに『SFの短編の書き方』なんて書いてあった。けっこうマジな内容。面白かったな。2018/12/26

そうたそ

4
★★☆☆☆

いづみ

3
エッセイ、随筆、その他あれこれ。そのままSSになりそうな奇想が惜しげもなく書かれ、ふと手を止めて考えてみたくなることもあったり。都市化、マイホーム主義の発展として想像された「マイ自分主義」は、ひきこもりそのものですな。予見がすごい。それと、小説論として「小噺を話せるようになろう」という発想が出てきますが、これまた読んで納得。なるほどなあ。2011/11/10

ウィン

3
かたい作品を書きながらも、エッセイではブッ飛んでいる作家がたまにいるが、星さんは逆だと思った。作品自体はほんわかしていて、ラストでスコッとおとされるユーモアたっぷりのショートショートが多いのだが、エッセイは結構真面目。クソ真面目、というのではなく、ユーモアの混じった真面目というのが正しいだろうか……。そんな星さんのエッセイを読み、読者は1000編を超えるショートショートを生み出した星新一は頭の中でどういうことを考えていたのだろう、という疑問を少し解決することができるのである。2010/10/15

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