内容説明
蝮と言われ、梟雄と呼ばれる戦国の怪物斎藤道三。彼はまさしく国を盗った。一介の素牢人が油売りから身を立てて、ついには美濃一国の主に成り上がったのだ。その智謀と武略、非情ともいえる自在な権謀術数は、さすがの戦国時代においても群を抜いていたといえよう。この一代の傑物の生涯を克明に描く好著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
6
国盗り物語の時代の斎藤道三像です。この頃は斎藤道三についての書籍は小説が少しあったものの他はなかったようです。軍記物がメインでの解説ですが、ときに書状などの一次史料を用いて解説してくれているので当時としてはよくまとめられたものだったのではないかと思われます。義龍の母は稲葉一鉄の妹ででかい美女というのが新鮮でした(深芳野のようなか細い京美人から巨漢な義龍が産まれるわけはないと)。2024/04/29
くまきん
0
松永久秀と共に「戦国時代の梟雄」と呼ばれた斎藤道三の生涯を文献資料に基づき描いている…のだが、著者の桑田氏既に故人なのであるが、戦国時代の英雄達に比べて今の若いモンはどうたらこうたらうるさい‼︎(笑)あのね今みたいに国家や法律、組織にがんじがらめに縛られた世界で、戦国時代の英雄がそのまんまいたら「犯罪者」でしか無いっしょ(*_*)特に一向宗や比叡山の門徒を大量虐殺した織田信長なんて「戦争犯罪人」でしかないのでは⁉︎今の基準で昔の行為の善悪を判断してはならないというのは良くわかっているけど、それ以前に人間と2013/09/26




