徳間文庫 二人が消えた夜（電子復刻版）

著者名：富島健夫【著】

徳間書店（2016/04発売）

• ISBN：9784195972878

内容説明

自殺した水野は、火傷痕の残るその醜怪な容貌のせいか、人嫌いで奇矯な言動の多い男だった。自殺の報せを聞いて急いで帰郷した友人の間垣は、温泉宿の水野家に泊った夜、廊下ですれ違った和服の美女を見て妖しい驚愕を覚えた。女は水野の自殺前夜にも泊っていたという。女の素性と友人の死の秘密を調べてゆくと事態は意外な展開をしはじめた！　現代風俗を描いて定評ある著者の長篇推理。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ヨーコ・オクダ]

電子書籍を購入。う〜む。コメントしようと思ても、何も思いつかへん（汗）内容がつまらなかったワケではなく、むしろ、エエ感じのペースで読み進めることができたんやけど…。顔に醜い火傷痕を持つ水野、交通事故で足が不自由となり、かつ、不能となった詩人・沢田、そして、父親の友人である元県会議員・重蔵と愛のない結婚をした芙佐子。殺人事件が起きて、ミステリーっぽく書かれてるけど、一番表現したかったのは、この3人の心に秘められていた長年の苦悩とちゃうやろか…。

2014/02/02