内容説明
たとえ万国のご婦人がたからインポと謗られオナニストと罵られようとも、「常識」の奴隷に落ち込んだ性的プロレタリアート解放のため、男にとっての、あるいは女にとっての性を解明すべく、女学生のセーラー服願望とマスターベーション礼讃を二本の柱に、古今東西の性知識と著者自身の体験を投入して綴る戦闘的エッセイ集。「ポーノトピアという言葉はあっても、エロトピアはなく、ぼくの新造語である」(著者あとがきより)。山藤章二画伯の文春漫画賞受賞傑作イラスト、完全収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
10
〈「エロトピア」は、約二年半、週刊文春に連載した、一種の好色読物である。〉自慰礼賛と女学生のセーラー服願望にこだわってみたのものの、特に後者は誇張である。なにしろ家庭用ビデオテープが市場に出る前であり、8ミリのブルーフィルムを撮るのは苦労が多いため、もっとたくさん撮って性の営みを映像資料として文化財として残そうぜ、なんて冗談が書かれているくらいである。そのほか、エロテープ(音声のみ)、ダッチワイフ、テレフォンセックス、包茎など、死語に近いことばが多数。同じじゃないなぁ…2018/05/06




