内容説明
生田耕作訳の表題作を再録した他、恐怖と暗いユーモア、ポエジーとリリスムの漂うパタフィジックな奇想コント20篇を本邦初訳で収録。ブルトン『黒いユーモア選集』で絶賛された鬼才ジャン・フェリーの驚異の奇想コント21篇。ジャリ、ルーセル、カフカに比肩する究極の傑作群。「シュルレアリスム宣言」及び生田耕作生誕100年・没後30年記念出版。
著者等紹介
フェリー,ジャン[フェリー,ジャン] [Ferry,Jean]
1906~1974。フランスの作家、レーモン・ルーセル研究家。シュルレアリスムの影響のもとに数作の短篇小説、戯曲、評論を著わした。映画作家としても活躍しており、主なシナリオ作品に、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー『犯罪河岸』(1947)、ルイス・ブニュエル『それを暁と呼ぶ』(1955)、ルイ・マル『私生活』(1962)などがある。レーモン・クノーを領袖とする「コレージュ・ド・パタフィジック」の著名な会員であり、叔父にシュルレアリスム系書店主兼出版人ジョセ・コルティがいる
生田耕作[イクタコウサク]
1924年京都市生まれ。京都大学文学部仏文科卒。仏文学者。京都大学教授として教鞭をとる傍ら、バタイユ、マンディアルグ、セリーヌなどの紹介につとめるが、編集著の猥褻性をめぐって大学と決別。自ら出版社「奢〓都館」を設立して孤高の立場を貫く。1994年逝去
松本完治[マツモトカンジ]
1962年京都市生まれ。仏文学者・生田耕作に師事し、大学在学中の1983年に文芸出版エディション・イレーヌを設立。2016年には、アンドレ・ブルトン没後50年を期して、アニー・ル・ブラン来日講演を主宰した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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