目次
鳥
棺
速度たち
虹
心の理論
貝殻
乱暴さについて
優しさについて
遅れる
行き先はたいてい二つ
し
電子レンジ
皮膚
提供
容易にエンジェル
食べものは
大丈夫
流れ星
やばピ
もう来ない友人
ケージ
安らぎがあってほしい
てのひら
メランコリア
少し暖かい曇りの日
夜のぬるい
いつか
憶えていないものたち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
101
初読みの歌人さん。収録歌の「巻き貝のなかを明るくするように〜」に母親との会話の自然さと開放感を見て、何となく惹かれて本作を読んでみた。題名にあるように中身は"死"に触れる歌が多い。ただ、死を懐に入れることは、今の自分の生の存在を確認するためのものに感じた。いきなり焼き鳥が歌われる。えっ、どゆこと。ぽかんとその空気感にくすぐられたまま最後まで一気に読む。人は生まれた時からずっと痛みと悼みに囲まれ、犠牲と優しさの上で生きる日々はふわりと透明に包まれており、それらを曲解しない眼差しで潔く見ていくものだと思えた。2024/06/29
コンチャン
10
死をテーマに詠まれた短歌が収められています。様々な切り取り方があって、表現方法があって、面白かったですね。個人的には結構好きな歌集でした。2024/09/27
冬見
6
「練乳が奥歯にしみる 愛されて育ったことがたまにくるしい」2025/03/09
まい
6
好みに合わなすぎた。残念。 短いのに読むの苦痛なこともあるんやなぁ、、、死に対する考えもなんか表層やなって思ってしまった。頭だけで考えてる感じ。 鳥とか魚とか言葉変えてずっと同じこと言っててそれも疲れた。2024/09/21
キャベツ
6
いつも感じないようにして麻痺させているような、心の奥深くの部分が言語化されているような歌集だった。2024/09/14