内容説明
閉じた科学者共同体から社会に開かれた思考集合体へ。21世紀までの科学社会学を概観し、新たな科学像を提示する。科学計量学、ロバート・マートンの科学社会学、トマス・クーンのパラダイム論、デビッド・ブルアらの科学知の社会学、ブルーノ・ラトゥールらのアクター・ネットワーク理論、技術の社会構築論など、科学の社会科学的研究の理論的な基礎となるものについて概観し、ソーカル事件と「サイエンス・ウォーズ」、科学コミュニケーション、人ゲノムプロジェクトなど、いくつかの具体的な議論を紹介する。科学と社会の間に発生する問題について考えたい人のための最良の入門書。
目次
1 近代科学の発展と科学社会学の誕生
2 パラダイムと思考様式―科学と社会をつなぐもの
3 数学は社会的に形成されるか―「ストロング・プログラム」
4 実験室の中を見てみよう―ラボラトリー・スタディーズ入門
5 自転車とミサイルをばらばらにする―技術の社会学
6 「サイエンス・ウォーズ」を超えて
7 科学を伝える―サイエンス・コミュニケーションを科学社会学からとらえ直す
8 科学(と社会)2.0にむけて
著者等紹介
ブッキ,マッシミアーノ[ブッキ,マッシミアーノ] [Bucchi,Massimiano]
イタリア・トレント大学教授(Science and Technology in Society)。科学と社会の関係、とりわけ研究制度とメディア/公共圏の接点を主題に国際的に研究・発信してきた。2016‐2019年、国際誌Public Understanding of Science編集長。PCSTネットワーク創設メンバー。科学文化の調査機関Observaを共同創設し、世論・参加・政策の実証研究を牽引
伊藤憲二[イトウケンジ]
京都大学大学院文学研究科・科学哲学科学史専修 教授。専門は近現代日本の科学史、とくに物理学史と学術雑誌の歴史。2002年にハーバード大学でPh.D.(History of Science)取得。著書『励起―仁科芳雄と日本の現代物理学』(全2巻、みすず書房、2023)により日本科学史学会学術賞(第19回)を受賞
水島希[ミズシマノゾミ]
叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部 教授。専門は科学技術社会論、フェミニストSTS。とくに市民科学、フェミニズムと科学。2002年に京都大学で博士号(理学)取得
藤木信穂[フジキシホ]
シンメトリ(株)代表取締役。日刊工業新聞社等を経て学術広報、科学技術・産業史エディターとして独立。2021年総合研究大学院大学博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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