感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
冬佳彰
13
548ページくらいか。いやー、ぶっ通しで読んで、結構疲れた。表紙は、廃墟と化した新国立競技場。前作の「コロナの迷宮」に続き、コロナ禍が治るどころか、第5波の中での、「はりぼて王国年代記」。まあ「はりぼて」の指す事象や組織は説明する必要もないだろう。ただ、この問答集(って著者の一人二役だが)、それだけでは終わらない、ほのかな希望や未来の萌芽らしきものも捉え、紹介してくれる。本邦発の「希望」が少ないのが、かなり寂しいが、それは身から出た錆。「コロナ後の世界」にばかり目を向けた希望的観測を打ち砕く(え?)良書。2021/08/09
doji
3
前著に引き続き考え続けるための読書をたすけてくれる本であって、さまざまな示唆を多様な視点で届ける書き手として、著者ほど魅力的なひとはいないと思う。メディアとコミュニケーション、そしてそれらのビジネスとしてのありようは個人的にも関わりがあるので、はげまされたり襟を正されるようなことの連続だった。そして印象に残ったのがカート・コベインの捉え直しであって、彼のように振る舞うことをファッションとしてだけではなく、アクティビストとして考え直そうと思った。死ねないぼくらが彼から受け取ったものをどうしようかと。2021/12/31
ニッポニテス的遍歴
2
☆=5/5 靴ひもをしっかりと結び直すような心持ちで読み終えた。2023/01/14
エジー@中小企業診断士
0
2021年7月刊行。Quartz Japanの連載「週刊だえん問答」書籍化第2弾。アメリカ独立系ニュースメディアQuartzの〈Field Guides〉という特集を解説しつつ、日本の時事的なトピックを語る。若林恵さんは元WIRED日本版編集長でありミュージックシーンにも造詣が深い。トピックを拾うとテクノナショナリズム、気候テック、スポーツビジネス、マインドフルネス、DIY、TikTok、テレヘルス、ゲームストリーミング、サステナビリティ、SME、フィジカルリテール、バイオテックなど。快なり。2022/01/05
okhiroyuki
0
今回も面白かった。ほんと、その一言。オリンピック、音楽、DXなどなど何でもありの雑談の中にふと気づきが転がってる感じ。早く次が読みたい。2021/09/15