内容説明
アンドレ・ブルトンに将来を嘱望された最後のシュルレアリスト、アニー・ル・ブラン本邦初紹介!20歳でブルトンに会い、運動をともにしたアニー・ル・ブラン。ブルトンの遺志を継ぐように、現代世界の閉塞状況に反逆の“換気口”を穿ち、ポエジーが燃え立つ“抒情的反乱”に賭けたシュルレアリスムの名著。
目次
雲は正確である“再版序”
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抒情的反乱への賭け“解題にかえて”(松本完治)
著者等紹介
ル・ブラン,アニー[ルブラン,アニー] [Le Brun,Annie]
1942‐。フランス、レンヌ出身の詩人、思想家。1963年、20歳でアンドレ・ブルトンに出会い、69年の運動消滅まで、シュルレアリスム運動に参加。72年から78年まで、トワイヤンやラドヴアン・イヴシックらと“エディション・マントナン”を拠点に活動し、『月の環』など、多数の詩を発表。主に、サド、ロマン派、暗黒小説、ジャリ、レーモン・ルーセルなどを基軸に社会の偽善を暴く多数の著作を発表
前之園望[マエノソノノゾム]
1976年、東京生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。リヨン第二大学博士課程修了。現在、東京大学フランス語フランス文学研究室助教。専門はアンドレ・ブルトン、シュルレアリスム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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