内容説明
本書は、著者の100年に及ばんとする「不見識な人生」を傍らに、読者の「見識ある人生」の追求を「自分史」を通して手助けしようとするものである。人は誰でも医療・福祉とかかわりを持つ。提供者として、また対象者として、両者を兼ねる場合もある。「生きる」ことには専門も非専門もない。したがって、「自分史」はかけがえのないそれぞれの完成した歴史である。特に医療・福祉の専門職であれば、自らの「いま」を知ったうえでクライアントを迎える必要があろう。コロナのパンデミックは世界を根底から揺さぶっている。著者は「そもそも」を問うことが重要であるという。まずは「自分史」から、そもそもを問いなおそう。生きることが続く限り、この生涯にわたる学習は終わることがない。
目次
1 生涯学習とは
2 まず頭の回転を―100曲、100話、100年
3 回転軸への取り込み―自分史座標づくり
4 高速世界史認識法
5 もの書きテクノロジー
6 はたらきかけ、バトンタッチ
7 限界世代的「語りべ」
8 うたおう「人生のアリア」を
著者等紹介
野村拓[ノムラタク]
1950年3月三重大学三重農林専門学校農学科卒業。1960年3月大阪大学医学部助手。1975年4月大阪大学医学部助教授。1992年6月国民医療研究所副所長。1994年6月国民医療研究所所長。(この間、日本医療経済学会会長などを務める)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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