バウルを探して 完全版 (完全版)

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  • サイズ A5変判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784990811662
  • NDC分類 388.925
  • Cコード C0095

目次

プロローグ
第1章 はじまりの糸
第2章 バラバラの船と映画監督
第3章 聖地行きの列車
第4章 二人のグル
第5章 タゴールとラロン、自由への闘争
第6章 メラという静かな狂乱
第7章 「知らない鳥」の秘密
最終章 ガンジスの祭宴
エピローグ

著者等紹介

川内有緒[カワウチアリオ]
ノンフィクション作家。1972年、東京都生まれ。日本大学藝術学部卒業後、米国ジョージタウン大学で修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏の国連機関などに勤務後、ライターに転身。『空をゆく巨人』(集英社)で第16回開高健ノンフィクション賞を受賞

中川彰[ナカガワアキラ]
写真家。1963年、京都生まれ。1990年ニューヨークからプエルトリコを旅したのをきっかけに写真を撮りはじめる。ANA機内誌『翼の王国』や『暮しの手帖』などの雑誌媒体で活躍。「旅」というテーマに惹かれ続けた。2012年11月、急性心筋梗塞で急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

84
ユネスコの無形文化遺産に登録されているバングラデシュの“バウルの歌”を探しに行く元国連職員の川内さんとカメラマンの中川さんの紀行本。初出が2013年で、本書の〈完全版〉はいまは亡き中川さんが撮った写真を掲載しての刊行である。バウルはベンガル地方の歌い人をいい、ラロンという人が作ったラロン・ソングを歌い継ぐ。彼らはカーストに属さない貧しい人々である。バウルを探す旅は、単なるミュージシャン(多くはバウルのニセ者)から、瞑想するバウル、演奏する修行者へと本物のバウルへと行きつく。→2022/06/12

ぐっち

29
【冒険研究所書店選書】前情報なしで手に取ると、まずは写真。あふれる色、目力の強いおじさん、歌うおじさん…?著者は1000倍を突破して得た国連を5年で辞めて、バングラデシュの「バウル」を探す旅に出る。これは、仕事辞めたい私に、好きなところに旅をしてこい、ってことかな?暗闇のトイレは無理だよ私。カメラマンの中川彰さんは「ええなぁ。行こう、行こう。」の二つ返事で来てくれる心強い道連れなだけに、途中でプロフィールを見た衝撃、そして最後の「中川さんへの手紙」に涙。背?のない不思議な製本も中身にあって素敵な本でした。2022/10/22

ばんだねいっぺい

28
 文庫で手に取れず、気落ちしていたら、完全版で出てくれた。完全版ってなんだろうと思ったら、たいせつな旅のパートナーのことだった。無宗教だが、宗教も哲学もちゃんと生きるということを考える上で手助けになる必要なものなんだよなと思った。川内さんの独白が旅の文章と重ね合わせになり感慨深かった。2020/12/06

tom

22
「目の見えない白鳥さん」が面白かったので、著者のこの本を再読。バングラディシュに住む「バウル」たちの歌を聞くため、友人のカメラマンと旅に出る。日本で暮らしたことのあるアラムさんだけが頼りの旅。バングラの人たち、哲学論議が大好きだそうだ。そして喧騒が生々しくて、読んでいて楽しい。そして、ほとんど僥倖から芋づる式に「バウル」と出会うことができた。バウルたち、カーストを超えて人はどう生きるのかを語り歌う人らしい。そして、体の健康、心の健康を大事にしてるらしい。宗教的だけど、そうでもなさそうで不思議に魅力的。2023/09/08

石油監査人

18
題名のバウルとは、バングラデシュで古から歌を生業としている吟遊詩人のような人達です。彼らは、世俗を捨て修行と放浪を行いながら、個人宅の玄関先で歌い、お布施を受けて生活しています。この本は、ノンフィクション作家の川内有緒が写真家の中川彰とともに、バウルを探しにバングラデシュを旅した記録です。バウルを探せば探すほど深まっていく謎がミステリーのようで面白く、素朴で優しいバングラデシュの人々との出会いも心が温まりました。バウルの歌詞には、哲学的な意味が込められているようなので、関連する本を調べてみようと思います。2023/02/20

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