感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takahiroyama3
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ラスト4pまでは、普通の市史・町史と違って歴史を物語のように語る楽しい本だと思い読んでいたら、最後に鳥肌が立ちました。すごい想いのこもった本でした。 「歴史は、単にわかりやすくひとつの海に向かう大河ではありません。それは瞬間瞬間に積み重なってきた、たくさんの出来事の織物ではないでしょうか」当たり前のことですが、歴史年表に載る事実だって、背景には誰かの想いがあり、また一本の筋という訳でもないです。そんな当たり前の感覚を、1冊の本を通じて実感させる、それも小さな地域の話で。すごく力強く感じました。2018/09/26