凶刃 - ああ、我が子・真木人は精神障害者に刺し殺された!!

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凶刃 - ああ、我が子・真木人は精神障害者に刺し殺された!!

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784947767042
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

昨年12月6日、矢野真木人(まきと)さん(28歳)は、見ず知らずの男に駐車場で刺し殺されました。加害者は精神科に入院中の患者で、社会復帰トレーニングのために一時外出中でした。一人で外出した後、わずか20分後の犯行でした。

最愛の息子を亡くした矢野さん夫婦のところへは、事件後2カ月たっても、病院からの説明も謝罪もなく、いまだに犯人の病名も病状も知らされていない状況が続いています。犯人は現在、精神鑑定中です。もし不起訴が決定すれば、加害者の情報を得る手段はなくなり、病院に対して責任追及をすることも難しくなります。

どんなに理不尽な犯行でも加害者だけが保護され被害者がおきざりになった現状、精神障害者というだけで安易に不起訴にする検察(「心神喪失者」による殺人は1年間に70~100人。その8割以上が「不起訴」になっています)。精神障害者相手の訴訟をいやがる弁護士…。矢野さん夫婦は悲しみに耐えながら、できるかぎり冷静に、自分の体験を通じて感じた矛盾をまとめています。なんとか息子の死を無駄にしたくないという親の思いがひしひしと伝わってきます。



はじめに

序章   真木人の死

第1章  怒りと悲しみの四十九日
――12月6日(犯行当日)から1月23日までの経過

第2章  彼には殺人する意志があった

病院には謝られてない!
誰に謝る?
刑法第39条の壁
病院の責任
加害者の家族も被害者

第3章  真木人のはやすぎた28年

父が見た真木人の人生 
世界一幸せな母親だったのに 
兄の時間は止まってしまった 

第4章  社会的正義を求めて

完全犯罪が可能ではないか!
弁護士選定の困難
え!正当防衛で殺されたって?
報道機関はなぜ病院長の顔を出さない?
精神障害者の行政に関わる方々に
警察の皆様へ
検察の皆様へ

第5章  精神障害者を巡る環境

精神障害者のノーマライゼーション
司法精神鑑定の疑問
精神科治療への危惧
改正してほしいこと
真木人の死を礎に

■参考  新聞報道から見るいわき病院の責任 

あとがき



 むらさめの つゆもまだひぬ 真木の葉に
    霧たちのぼる 秋の夕暮れ

 矢野真木人(やのまきと)は昭和52年8月20日に英国で生まれました。息子の名前を考えていて、源氏物語(「真木柱」巻)と百人一首に出てくる「真木」という言葉がヒノキを意味することを知りました。真木人は日本人として誇りを持つように願って名付けたヒノキの君です。

 真木人は平成17年12月6日に、見ず知らずの通り魔的殺人にあい28歳で命を失いました。レストランで昼食後、スーパーマーケットの駐車場に出てきたところを、100円ショップで購入した包丁で一刺しされて死んでしまいました。
 犯人は近くの病院に入院している精神障害者で、社会再適応訓練のために一人で外出し、わずか20分後に凶行を犯しました。刑法第39条は心神喪失者は無罪と定めます。理不尽な殺人をしても心神喪失であれば無罪になります。何人に危害を加えても、常に前科が消える、無垢の人間となるのです。そしてこの日本では公の記録も報道も、殺人事件そのものがなかったかのような取扱いになります。

 人一人の命が失われたのに、全く完全な被害者であるのに、社会からはその貴重な命が失われた原因の記録が抹殺されるのです。殺人事件がなかったことになるのです。このため、何の保障も加害者や責任機関に請求できなくなります。これがこれまでの日本の現実です。社会正義に反するのです。
 私どもは真木人の死を「今の、日本はおかしい」という題材の一つの証にしたいと希望します。私たちは真木人には生き抜いて、ヒノキのような大木に成長して、香り豊かな社会貢献を果たすことを望んでおりました。残念ながら彼は命を失いました。しかし真木人が失った命が、日本の人権問題に一石を投じる証となれば、それも彼が成し得る社会貢献でしょう。真木人にはヒノキの香りで日本の正義に貢献してもらいたいのです。




犯行が行われたのが2005年12月6日。矢野さんが原稿を書き上げたのが2006年1月29日です。真木人(まきと)さんを失った悲しみのどん底で、矢野さん夫婦は必死で原稿を書き上げました。犯人が不起訴になってからでは何もできない、という思いからです。
この事件に関しては、読売新聞、高知新聞、読売ウィークリー、女性セブンなど、マスコミにも大きく取り上げられました。精神障害者の犯罪については、まだまだ検討しなければならないことがありそうです。ぜひ、お読みになって感想をお聞かせください。