内容説明
社会学者・経済学者が都市と農村の幾多の社会調査を通して、戦後日本社会の仕組みと動向を明らかにする。
目次
１ 近代鉱工業と地域社会の展開―安中地区調査（調査の目的と方法；安中町の社会経済的構造；安中精錬所と安中町；公害問題の地域社会性；労働争議と地域社会；近代工業の地域社会に及ぼした諸影響）
２ 東邦亜鉛安中争議の社会的・経済的条件（東邦亜鉛安中争議の経過と問題点；東邦亜鉛安中製錬所の分析；第二組合の形成とその基盤；家族会と労農提携；労働争議と地域社会）
３ 安中鉱害と農民の“生活破壊”―法廷闘争の論理と実証として（安中鉱害裁判と証言の論理；農業生産力の破壊と農家経済；農民層の下降分解と村落社会の変化）
４ 安中鉱害裁判証言記録（経過と概要；被害地農民の“生活破壊”）
著者等紹介
島崎稔［シマザキミノル］
１９２４年東京に生れる。１９４９年東京大学文学部社会学科卒業。１９５２年高崎市立短期大学講師。１９５７年中央大学文学部講師。１９６６年中央大学文学部教授。１９８９年永眠。中央大学文学部名誉教授
島崎美代子［シマザキミヨコ］
１９２７年東京に生れる。１９４９年東京女子医学専門学校卒業。１９５３年東京大学経済学部経済学科卒業。１９５３年高崎市立短期大学助手、講師。１９６６年女子栄養大学教授。１９７９年日本福祉大学経済学部教授。１９９７年日本福祉大学定年退職、同大学福祉社会開発研究所客員研究所員
安原茂［ヤスハラシゲル］
成蹊大学名誉教授
鎌田とし子［カマダトシコ］
東京女子大学名誉教授
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