内容説明
民衆にとって、巡礼や信仰はいかなる意味をもつのか。また、これをどう認識し実践してきたのか。本書は、巡礼と密接に関係する民衆信仰、シンクレティズム、「観光」、慈善をキーワードに、前近代スペインの巡礼を読み解こうとするものである。ユダヤ教、キリスト教、イスラームという三つの一神教の系譜関係、スペイン史と宗教の緊密な関係を意識して、スペインのムスリムとユダヤ人の巡礼についても言及する。
目次
第1章 海を渡る巡礼者たち
第2章 聖地と聖性
第3章 巡礼行の実際
第4章 巡礼と「観光」
第5章 巡礼と都市の形成ないし「観光開発」
第6章 巡礼と慈善
結びに代えて―サンティアゴ巡礼と四国巡礼
著者等紹介
関哲行[セキテツユキ]
1950年茨城県生まれ。上智大学大学院博士課程単位取得満期退学。現在、流通経済大学社会学部(国際観光学科)教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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