内容説明
『走れメロス』は中学生のころ教科書で初めて読んだ。いま改めて触れてみると、メロスはぼくたちウルトラランナーの先駆者のように思えてくる。道東の夏に3千人のメロスたちがやってくる。それぞれに動機はいろいろとあるのだろう。ぼくは健康のために始めたランニングの延長線上でウルトラマラソンに出会った。だからといってサロマで100kmを走ることと健康とは何も関係はない。必然もない。ぼくもきっと「なんだか、もっと恐ろしく大きいもののために走っているのだ」と思う。
目次
序章 人生のように・旅するように
第1章 もっと遠くへ
第2章 トレーニング編
第3章 レース編
第4章 あんなレース・こんなレース
第5章 ウルトラマラソン・秘密の小箱
終章 メロスたちの夏
著者等紹介
夜久弘[ヤクヒロシ]
1945年兵庫県生まれ。マンガ雑誌編集者を経てフリーランスライターに。89年、マンガ編集者時代の苦闘の日々を回想した『COMICばくとつげ義春』でデビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
etoman
1
ウルトラを描いた本を探してようやく見つけた一冊。ウルトラにチャレンジする勇気はもらった。僕より走力が格段にある著者がウルトラではリタイアを何度もしているということを知ると若干ブルーになっちゃった。2014/02/05
おちあい@ami
0
ウルトラマラソン、特にサロマ湖100kmへの作者の思いが伝わる本でした。特に、難病にかかって思うように走れなくなったランナーへのいたわりと賞賛の気持ちは、肺がんに冒され自らも走れなくなっていった作者にとって、きっと心の支えになっていたものと信じたいです。月間ランナーズの微笑ましい評者を最期まで続けながら、この1月に亡くなられた作者に合掌。2015/04/05
yumix
0
途中、時系列がよくわからなくなってくる。でも、なんか自分にも出来そうな気がして、来年はサロマにいっちゃいそうな気がする。2013/04/26