内容説明
ビジネスシーンでは部下に対する上司、子育てにおいては親、サークルやクラブでは後輩に対する先輩…。日常にはあらゆるシーンでさまざまな「教えること」があり、必ず必要となるのが「教える」ということ。しかし、数学、国語は学んできても「教える」ことを学んだことがない人が大半なのでは?
それゆえに、教えたのに「できない」「わからない」ということを、学んだ相手のせいにしがち。学ぶ側にやる気がないからできない、学ぶ側がまじめにやらなかったからできないのだ、という考え方ではうまく教えることはできません。
教わった人が必ず「できる!」ようになること、それが「教える」ということであり、教えたことができないのは100%教え方が悪いせいなのです。
わかるように教える教え方には実はおさえておきたいルールがあり、どんなことであっても3つのパターンにあてはめれば、必ず教えることができるのです。
誰かに教えたり、伝えたりするときに知っておきたいそんな、「教える技術」を、教えることを教えている先生がわかりやすく、やさしく伝えます。
実践的に使える1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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39
初版2012年。職業としてだけではなく、全ての人を対象に書かれていて、とても読みやすい、わかりやすい。「自分ができることを相手に教えることの難しさ」「教えることで自分も成長できる」「教えるときに、こんなふうに言葉にすると、相手が受け取りやすい」など、教える際のポイントがいろいろと載っている。本当に勉強になった一冊。自分なりに視点を変えて、「教え方」を工夫していきたい。自分の成長のためにも、がんばろう。2015/03/27
ふうてんてん
17
前から読みたかった本。隣町の図書館まで借りに行って読んだ。これは買ってもいい。教える仕事でなくても、全ての人に必要なスキル。子育て中の人や、部活、仕事でも使えます。何よりとても分かりやすい。さすが教え方の先生だな。向後さんの他の本も読みたくなりました。2017/08/20
香菜子(かなこ・Kanako)
5
相手を変えるには、具体的な行動の指針を与えなければいけない。それはそうだと同感しました。2017/07/03
ガミ
5
普段教えることを仕事にしてるので、そんな人からしたら、復習の立場になるかもです。「叱りながら教える」は時代遅れで、効果がないことを再確認出来ます。スモールステップの自転車を使った例がわかりやすかったです(P79〜80)。2013/08/20
ゆき
4
図書館本。教えるスキルを、運動、認知、態度に分けて説明。相手の考え方ではなく、行動を変える教え方。視覚優位か聴覚優位かを意識する。教えたつもり、教えたがり屋とついやってしまいがちなキーワードも心に残る。2015/01/24