内容説明
子供たちは明日死ぬとしても何かを学びたかったり、何かができた自分をほめてあげたかったりしたんだと思う。絵を描くこと、音楽を奏でること、音楽を聴くこと、そういうことを持ってきてくれた。そしていやならいやって言ってもいいんだよということをもたらしてくれたのが「めだかの学校」だったと思う。病棟から離れられない子供たちを少しでも当たり前の空間に連れ出して、生きている実感を味わってほしいという願いから、「めだかの学校」は始まった。限りある命と向き合い誇り高く生きた子供たちの記録。
目次
私と「めだかの学校」との出会い
古めかしい大学病院の小さな学校
病棟の子供たちの1日、1年
医師、ナース、子供たち
人工呼吸器をつけた子供たち
小児科病棟プリンスたちの夢と希望
笑いあり、涙ありの母子入院
子供の死
勇気の湧く庭
「めだかの学校」の子供たち
子供たちは死を受容する