内容説明
農耕民と牧畜民によってはじまった歴史。発展する文明の中で、人々は神々の誕生を見た。神々をまつる祠はやがて神殿となり、そのまわりに人が集まって都市となった。シルクロードの繁栄を通して神観念がどのように東へ伝わり、どう変化していったか、古代オリエントから古代中国、日本への影響を述べ、神像の誕生から消滅まで、人々と神々のかかわりをみていく。
目次
第1章 農耕・牧畜の起源と聖獣
第2章 人格神の成立と牛の家畜化
第3章 神殿の展開
第4章 水表現の東と西
第5章 「絹の道」繁栄の基盤
第6章 神像の消滅
第7章 古代中国の天帝祭祀
第8章 わが国古墳時代の神々
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koning
8
筑波を退官した先生の本。エジプト本屋の弥呂久だったのですっかりスルーしていた。古代オリエントの農耕牧畜の起源から人格神の成立からはじまって古代中国や日本の古墳時代までと比較しつつこうした文明のさまざまな要素の発展がそれぞれ別個に同じような発展の仕方をする事もある的な文明論。同じくオリエント古代文明の源流という本があるようなのでこれもと思ったがアマゾンでもオンデマンドらしいのでどうしたものか悩む(w。メーとかディンギールとか慣れない音引きには困ったのだけれど、なかなか面白い読み物でした。2014/01/19
トリタニ
1
古代オリエントの宗教形態の変遷について、自然環境的側面からの研究や同時代の東アジアとの比較研究がなされている。物神崇拝・祖先崇拝・人格神・英雄神など。2014/11/23
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