内容説明
もはや食べ物は、単に味わったり、空腹を満たすものではなくなっている。食品メーカーや農産物コンツェルンは、食べるだけで肝炎や心筋梗塞を予防し、皮下脂肪をとり、免疫機能を整えて健康を維持してくれる“魔法の食べ物”の開発に躍起になっている。マルクス・ブリアンはメーカーの主張の背後にあるものを明らかにし、食品をめぐるウソと疑問を正して、本当に健康に良い食べ物とは何かをわかりやすい口調で解いてくれる。
目次
第1章 医薬品・食品・食べる薬
第2章 ビタミン・神話・販売戦略
第3章 プロバイオティックな副作用
第4章 パワードリンク・ウルトラ飲料・エナジーバー
第5章 「魔法」のようなオメガ‐3脂肪酸
第6章 遺伝子をめぐる陰謀
第7章 真の機能性食品とはなにか
著者等紹介
ブリアン,マルクス[Brian,Marcus]
1966年、ドイツのフライブルク生まれ。1996年より『エコテスト』誌の編集者。食べるだけで心筋梗塞やガンを予防し、健康を維持してくれるというメーカーの主張を詳細に検証し、真の健康食品とはなにかを一貫して追求している。現在は『エコテスト』誌から離れ、文筆業に専念している
鈴木由紀子[スズキユキコ]
1957年東京生まれ。千葉大学人文学部(独文学専攻)卒業。フリーランスライターとして、女性誌等の取材、原稿執筆に従事。得意分野は食、健康、環境問題。ドイツでブリアン氏と知り合ったのがきっかけで『つくられた魔法の食品』の翻訳を手がけることになる
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