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出版社内容情報
《内容》 現在,心臓核医学領域は大きく発展し,また最近の分子・遺伝子レベルでの研究の発展にも刺激されて,新しい機能画像は大きく展開しようとしている。今後の新しい循環器画像を学ぶためには,心臓核医学の従来の手法から新しい手法に至るまでを十分に理解し,マスターすることが要求される。本書はそのような背景から,心臓核医学の基礎と臨床を第一線の執筆陣54名により,わかりやすくまとめたものである。心臓核医学を扱う現場での利用を考え,臨床編では虚血性心疾患,心筋症,心不全だけではなく,高血圧,高脂血症など他疾患への臨床応用についても言及している。一方,基礎知識をコンパクトにまとめた基礎編および,核医学と循環器それぞれの立場からみた展望編を設けている。
《目次》
基礎編.心臓核医学の特徴,他の画像診断との対比(CTとの比較/MRIとの対比/超音波断層法との対比),心臓核医学に使用する装置,心臓核医学で用いる放射性薬剤(タリウム/99mTc血流製剤/99mTcピロリン酸/123I-BMIPP/123I-MIBG/PET用製剤),負荷方法(運動負荷法/薬剤負荷法),撮像技術(心アンジオグラフィ/心筋SPECT/心電図同期SPECT/PET法),読影理論と技術(ベイズの定理/心臓核医学と医療経済/冠動脈支配領域/心筋バイアビリティ判定/重症度判定/アーチファクトとその対処方法/定量的解析) 臨床編.Acute Coronary Syndorome(Acute Coronary Syndorome/急性心筋梗塞症への応用/治療効果判定/代謝イメージング),慢性虚血性心疾患(Stunning,Hibernationの実態/虚血性心疾患への診断的価値/重症度判定/心筋バイアビリティ判定/治療効果判定/代謝イメージングの応用/交感神経イメージングの応用),心不全(概念・病態整理の変遷を中心に/重症度評価,予後推定/代謝イメージングの評価/交感神経イメージング)心筋症(心筋症の分類と病態/血流評価/代謝イメージングの評価/交感神経イメージング)小児疾患(川崎病/先天性心疾患),その他の疾患への応用(高血圧性心疾患/高脂血症/弁膜症/アドリアマイシン心毒性/右心負荷/喫煙),展望編 これから求められる心臓核医学検査
内容説明
本書は循環器を専門とされる臨床の先生方を主な対象としている。諸先生方に核医学検査に親しみをもち、検査法のすばらしさを味わってもらいたい。またこれから循環器を専攻されようとする若手医師の先生方や核医学をはじめられた放射線科の先生方にもぜひ一読していただき、心臓核医学検査のおもしろさを感じてほしい。本書は、心臓核医学検査がより身近な検査法として定着し、発展することを願って編まれたものである。改訂版では初版の著者を大きくは変えず、大切な部分はそのまま残して、新しい部分を追加した。できるだけ読みやすいように見開きとなるように努力した。また各々の原稿のはじめにTeaching pointをつけ、概要をすばやく把握できるように努めた。
目次
基礎編(心臓核医学の特徴;他の画像診断との対比;心臓核医学に使用する装置 ほか)
臨床編(Acute Coronary Syndrome;慢性虚血性心疾患;心不全 ほか)
展望編(これから求められる心臓核医学検査)
著者等紹介
玉木長良[タマキナガラ]
北海道大学大学院医学研究科・病態情報学講座核医学分野教授
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