出版社内容情報
2019年の参議院選挙で躍進した、れいわ新選組とNHKから国民を守る党の考察を軸に民主主義の未来を予見する。
内容説明
これからの民主主義は、SNSの影響を抜きにしては語れない!―気鋭の評論家による、「パンドラの箱」を開いたことのその先を問う警世の書。
目次
第1章 れいわ新選組はポピュリズムなのか
第2章 「既得権益をぶっ壊す」N国党の正体
第3章 国会議員YouTuberは民主主義を破壊するか
第4章 反転するリアリティ、炎上マーケティングの罠
第5章 兵器化するソーシャルメディアと政治の終わり
第6章 ポスト安倍時代の「部族主義」
著者等紹介
真鍋厚[マナベアツシ]
1979年、奈良県天理市生まれ。大阪芸術大学大学院芸術制作研究科修士課程修了。出版社に勤める傍ら評論活動を展開。専門分野はコミュニティ、暴力、宗教、サブカルチャーなど多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おいしゃん
24
後半の考察部分が難解なのと、やや山本太郎ら新興勢力の肩を持ちすぎな感もあったが、ネットによって「弱者」を取り込んでいく手法についてはよくわかった。2021/05/15
R.
8
遠近法の崩壊や再部族化など新たな見立てには納得できるところがありました。いろいろなことをきちんと知った上で、影響を冷静に判断していきたいと思います。2021/01/09
fritzng4
7
れいわとN国の政治活動ないし選挙活動について書かれた前半は面白い。いずれの党もSNSがなければここまで票を獲得することはできなかったはずだ。筆がノッてるのもわかる。後半は政治家のSNSにおける現況整理とSNS時代の社会についての一般論。なるほどSNSにおける二元論は「部族主義」。しかし急激に俯瞰的視点を持ち込んで熱がない印象を受ける。期待していた内容とは少し異なるかな。。2020/12/17
anken99
4
国政の世界に進出した山本太郎とN国党(立花党首)が生み出す一連の現象について、わかりやすく解説・分析。現代ならではの手法を上手に生かし、その勢力を拡大していることが理解できる。そして、彼ら二人が決して現代のドン・キホーテなどではなく、実に緻密に考え抜かれた政治手法を取っていることがよくわかった。知らなかったのが、彼らの支持層について。失われた世代の多くに対して、政治に目を向けさせていることは確実だろう。まもなく参議院選だが、二人の行動に注目してみたい。2022/06/15
monado
4
政党批評としては表面的で、むしろその背後にある社会とそれをとりまくSNSの言説の分析という感じであった。2020/11/21