内容説明
月刊誌「広告批評」の巻頭時評「ああでもなくこうでもなく」の2006年12月号から2008年8月号までを全収録。
目次
やっぱり、世の中がおかしいんじゃないの?
学校教育が「方向」を失っていることについて
世の中がシステム化されて
宮崎県から地球まで
フィギュアスケートの話ではなく―
「日本国憲法」を考える
哀しい人達
権力の日本人達
源平歌合戦
日本政治の三十年
プランBのない男
日本で最も遅れたジャンル
お話変って、俗世では
あなたは、ビニールの袋入りの菓子パンを食べますか?
だから言ったじゃないか
『大脱走』的組織論
「ものは考えよう」という考え方
老人を孤独にしておくと、ロクなことがない
そして、初めに戻る
著者等紹介
橋本治[ハシモトオサム]
1948年3月東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。在学中の68年に描いた「とめてくれるなおっかさん」の駒場祭ポスターで、全共闘世代の共感を集める。イラストレイターとして活躍後、77年作家に転身、『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以降、小説・評論・戯曲・古典の現代語訳・エッセイ、芝居の演出等あらゆるジャンルで精力的な活動を行う。『宗教なんか恐くない!』で第九回新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で第一回小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で第十八回柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yasubei
1
「「個々人のありよう」を問題にしないような生き方をずーっと続けていて、ある時突然「個々人のありように従って生きて下さい」と言われたって、無理だよ。何の訓練もしていない人間が、いきなり雪山の麓に放り出されて「登って下さい」と言われてるようなもんだ。「野垂れ死にしなさい」と言われてるようなもんだ(p47)」2024/02/11
kkkk
1
この連載が掲載されていた『広告批評』は、時流の中にある小さな防波堤のような一冊だった。この連載が明らかに当時の時代とはマッチしてはいなかったが、時が過ぎ、この十年で起こったこと、変わったこと、すべてがここで予見されていたようにも思う。分からないことがあったらこの一冊へ。2018/12/06
どみ
1
橋本治さんの訃報に際して読み返しました。やっぱり橋本治、好きだなぁ。同調圧力の息苦しさで苦しかった時には、ずいぶん助けられました。本の中からきれいないい風が吹いてくるようだった。大きな知性、自由な感性、地に足のついた寛容さ。大好きでした。ありがとう。 それにしても平成最後の年に逝ってしまうなんてね…人生の引き際のタイミングが鮮やかすぎますよ。寂しいです。 心よりご冥福をお祈り致します。2019/01/30
furugenyo
1
『広告批評』(2009年4月号で休刊)に掲載した時評。橋本治を初めて読んだが、日々の出来事を「まとめて考える」か「保留にする」か、ということをとてもうまく使い分ける人だなと思った。自分の世界に関係することを徹底して考えて、その経緯を丁寧に書いてくれるのでなるほどと思ってしまう。世代の違いが断絶を生むのではないんだな。 既刊を遡って読んでみたい。2010/01/14
こにいせ
1
以前、広告批評に掲載されていた時評を読んで、橋本治ってリベラルな人なんだな、って勝手に思っていた。こうして通しで読むと、それは違う。この人は「右」でも「左」でもなく、「真ん中」でもない。「外っかわ」の人である。だからこそ、「折衷案でいいじゃん」という視点が可能である。時評再開して欲しいものである。2009/10/02




