目次
序論(田中均)
演劇の批判と弁護(クリストフ・メンケ)
ルソーとシアトロクラシー―『ダランベール氏への手紙』における「見せもの」の近代性(田中均)
モーリッツ「演劇への不幸な傾倒」における演劇狂と健全な市民―教育的言説の批判的考察(梶原将志)
「大衆をほぐす」―シアトロクラシーと映画(館)(海老根剛)
音楽=劇の批判的構成のために―ベンヤミンとアドルノの美学を手がかりに(柿木伸之)
今日のアートにおける批判とは何か―参加型アートを中心に(石田圭子)
演劇とアール・ブリュット―ヴァレール・ノヴァリナの俳優論を中心に(井上由里子)
「花の下」連歌における“観客”の発生と融解(土田耕督)
特別寄稿 ボエティウス『音楽教程』における音楽観―音楽の三分類と音楽家の規定をめぐって(田之頭一知)