内容説明
「纏足」は、秋瑾にとってどういうものであったかを思うとき、黒闇にとざされた中国の女たちを、その世界から解き放つことが秋瑾の痛切な願いであり、そこが秋瑾の原点だったことに、著者はこだわりつづけたかった。このこだわりだけを、ただ一つのたよりにして、著者はさまざまな角度から秋瑾に迫ってみた。ここにあるのは、そうやってたどってきた道の記録といったものであって、まとまった伝記にはならなかった。
目次
秋瑾 嘯風(1997年秋瑾がつぶやく;秋雨(チウユイ)秋風(チウフォン)愁殺人(チョウシャーレン))
紹興の街と秋瑾―架空旅行記(架空旅行へ;行き先は中国浙江省の紹興;海嘯と『浙江潮』;紹興・秋瑾処刑の場 ほか)
弾詞精衛石と中国女報
秋瑾もう一つの側面