感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
江川翔太郎
2
明治維新を旧幕府側の会津から見ることができます。読んでいて思ったのは戊辰戦争後の旧幕府側の扱いの酷さです。 廃藩置県では朝敵だった藩や立場が曖昧だった藩は藩名とは違う県名を付けて地図から抹消したり、会津藩士が斗南に移り藩を再興させようとした一年後に廃藩置県を実行したりと新政府がここまで露骨に差別をしていたことを知り恐ろしさと憎らしさを感じました。 このような扱いをされても必死に耐え、頑張り続けた会津人の強さを知れてより会津が好きになりました。2019/05/01
MasaruQ21
1
「勝てば官軍」とか「歴史は、勝者が紡ぐもの」とか言われるように、基本的に勝者の汚い部分、生臭い部分は伏せられているんだな、と。 生まれが東北なので戊辰戦争は、会津藩をはじめとした諸藩の忠義がねじ伏せられたような、やるせなさを感じています。 ただ、当時の新政府軍にも「幕藩体制敷いたままだと日本自体が滅びかねないから、新しくしなきゃ!」みたいな「正義」があった訳で(その辺はあまり触れられていないが。)、単純に薩長土憎し、とはならなかった。2020/10/16




