出版社内容情報
ゴー宣に寄せられた読者からのレター集。部落差別・戦争責任・差別・女性・いじめ・ゴー宣攻撃・阪神大地震・ファンレターなどのレターを掲載。巻頭に、小林よしのりによる「まえがきにかえて」。
まえがきにかえて
小林よしのり
第1章
部落差別について考えた
・今度、授業で使ってみたい
・ブラボー!「ゴー宣」って、とっても新鮮!
・差別はしていないつもりだった…
・私の考えは、小林さんとはちょっと違うんです…
・日本の社会はあまりに閉鎖的
・だからこそ、「解放フェス」には大賛成!
・画一的な同和教育には、抵抗感があったけれど
第2章
国際貢献・戦争責任
・日本人は他者を知らない、平和ボケおぼっちゃま
・県議会決議案の言葉のワナは許せない
第3章
さまざまな差別について
・障害者プロレスは、はっきり言っておもしろい!
・知能指数なんて、あまり当てにならないものなんです
・人権ってなに? くやしくって、涙がグシャグシャです
・能力に差があるのは当然なのに
・子どもがいない夫婦への世間の目
・性についての私の体験
・精神的にもタフにならなきゃね
・アイヌ民族のこと、きちんと知りたい
第4章
女性をめぐるいろんな問題
・…そして、誰も成熟しなくなる…!?
・男を演じてしまったある日のこと
・否定しすぎは何も生み出してくれない
・私は美しい人ガだから、理解できるんだよ~ん
・「たかが」というヤツにまともな人間はいない
・一般ピープルの耳には届かないぞ
・もう、ブチ切れそう!
・「タブー破り」とうぬぼれているらしい
・あのキャラクターが好きだった
・女性に対する安直な「オヤジ発想」です
第8章
よしりんへ2
・マンガやファミコンが考える機会を与えてくれる
・彼らの「なぜ?」に答えるには
・叩かれているよしりんも好き!
・応援せずにはいられなくて
・目からウロコが何枚も落ちました
・「ゴー宣」って、マンガだったのね
・カリスマ宣言が失敗だったかも
・生まれて初めて、ひとめぼれ!
・もっと行動しろよ
第9章
いじめること、いじめられること
・心の中の闇をみつめた三年間
・教育について鉄槌を!
・死んでも解決にならない!
・マスコミがいじめを助長する
・いつ、自分が落とされるか……だからターゲットを探している
・学校から逃げてもいい。だが、人生からは逃げるな
・負けまい、と通学し続けた私
第10章
阪神大震災
・H7年1月19日地震後33時間を生きて
・自衛隊員はずっと働いているのです
・「教
『ゴーマニズム宣言』は読者との対話であって、たとえ30万人の人が読んでも1対1の対話のつもりで描いている。
そのせいか手紙の数がすごい。
1回ごとに100~200通来るから、週に1度は夜通しかけて手紙を読むハメになる。結構重労働だが、こんときがやはり作家としての至福の時だ。
ライブをやるミュージシャンなら、その場で自分の芸に対するリアクションが確認できて充実感があるだろうが、漫画の場合は、ほぼ発売されて2週刊後くらいからリアクションがかえってくる。
この少々のタイムラグがあることが描き手のじれったさを募らせる。
それと同時に不安とか期待とかを膨らませていって、予想以上の手紙の数がかえってきたときは「そうか、この回はこれほどウケたか」なんて考えてウキウキしてしまう。
手紙を書いてくれる読者の中には常連の人もいるが、ほとんどの人は「初めてファンレターというものを書きました」と書いてある、まことに嬉しい人たちである。
読んでいくと、驚くほど論理的な人がいて勉強させられてしまったり、影響を受けて、次の作品に反映させることになったりもするし、ミーハーだけど「よしりん、よしりん」と書いてくる女の子もかわい
ゴーマンの花、咲きました。
わしんとこに来るものスゴイ量の手紙。これを読めば、フィールドワークができちゃうよ。
理論・共感・賛同・批判・注文・横やり・告白……ゴー宣読者の手紙の山から選び出したレター集。