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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュエパイ
7
なんだか子供の頃に胸に秘めていた、怪しく得体が知れないものを、大人になってから引き出しから取り出してじっくりと眺めようとしたけれど、くだけたセミの抜け殻みたいに壊れてて、元がなんだったか分からなくなっていて、けれどもキラキラしてて不思議と引きつけられたような、そんな感じ?2016/03/27
いやしの本棚
6
あまりにも有名な「なぞ」ほか、「シートンの伯母さん」「ミス・デュヴィーン」「アーモンドの木」の4篇を収録。どれも謎が謎のまま明かされない、デ・ラ・メア独特のものさびしく美しい作品ばかり。「シートン~」は怪奇ものとしても知られる。ことに好きだったのは「アーモンドの木」!大人たちの蠢く嫉妬と絶望を、淡々と見つめる少年の眼差し。その孤独を、つまらない心情吐露のモノローグでなく、室内や庭や風景の、繊細な描写で伝える。美しい言葉しか使われていないのに、大人のかなしさと子どもの孤独が伝わってくる。2014/05/13
Kalen Furuta
1
「なぞ」が読みたくて開いた本。どこかで読んだことのある、聞いたことのある有名な話。不思議なことが、不思議のまま、解かれずにある不思議な話。2012/09/09
山芋
0
1956年、創元社が「世界少年少女文学全集」で出した「なぞ物語」を文庫化したもの、「なぞ」「シートンの伯母さん」「ミス・デュヴィーン」「アーモンドの 木」が収録されているが、「なぞ」以外は、とても子ども向けとは思えない。 どれも面白く、不思議な、そして奥深い作品ばかり。読んで良かったと思える貴重な本2020/02/12