内容説明
「あの子えらいね。あの子いい子だね」と母が言った言葉の奥にあったものは…。そして、「寂しいときは、自分よりもっと寂しい人のために働きなさい」あの母の遺言の本当の意味は…。弟・九が生きた四十三年の短い生涯をたどりながら、実兄がいま初めて語る愛と惜別。
目次
第1章 よみがえる「九スマイル」(『明日があるさ』の歌声が響く;「九坊スマイル」誕生のきっかけ ほか)
第2章 九番目の子に生まれて(疎開先の笠間で見た星空;九は家族の「アイドル」 ほか)
第3章 さまざまな出会いと別れ(「見せる笑顔」から「ほほ笑み返し」へ;アイドルからの脱皮 ほか)
第4章 「満足」を超える「感動」を目指して(母の「遺言」は最後の叱責;「感動創造」とは ほか)
第5章 御巣鷹の峰に消えた「笑顔」ふたたび(最後の歌の収録;日航機墜落 ほか)
著者等紹介
坂本照明[サカモトテルアキ]
昭和9年、9人兄弟の6番目として川崎に生まれる。同32年早稲田大学教育学部(社会科学専攻)を卒業後、CF(コマーシャル・フィルム)ディレクターとなる。縁あって、発明家で「発想法」の国際的権威・中山正和氏(NM法の開発者)に師事、能力開発コンサルタントの世界に移る。同52年、(株)マネジメントコンサルティングビューローの代表取締役となり、各種企業の人材育成の講師として活動。専門は問題解決学と創造性開発訓練。知的所有権管理士、特許管理士会顧問
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