内容説明
本書の内容としては、「問題」や「症状」をどう捉えるかにからめて、心理療法家やカウンセラーの姿勢(スタンス)に触れている。解決志向アプローチの具体的な記述は、後半に少し出てくるだけで、その前段階の話がほとんどである。でもこの姿勢(スタンス)の部分が、最も重要である。
目次
“意味”を考える意味
また“意味”の意味を考える
「理論」を信じてはいけない
病気をすると得をする?
問題行動・症状は治したらアカン?
付けられた“意味”
都合のよい“意味”
問題の「外在化」
外在化AGAIN
奇跡のプレゼント
解決の方法はクライエントが知っている
質問にお答えして
著者等紹介
森俊夫[モリトシオ]
昭和33年1月2日大阪生まれ。昭和56年東京大学医学部保健学科卒業。昭和63年東京大学大学院医学系研究科第I種博士課程(保健学専攻・精神保健学)修了。保健学博士。同年より現在まで東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野助手。臨床心理士。主な著書に(分担執筆)宮田敬一編『ブリーフセラピー入門』金剛出版、東京、1994。(共訳)森俊夫・菊池安希子訳『ミルトン・エリクソン入門』金剛出版、東京、1995。(分担執筆)宮田敬一編『学校におけるブリーフセラピー』金剛出版、東京、1998。(執筆)『先生のためのやさしいブリーフセラピー』ほんの森出版、東京、2000ほか
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
16
the title says it all.問題解決アプローチ、ナラティブアプローチの入門の入門といったところ。けだし名著である。2017/03/18
jjm
8
初ブリーフセラピー本。多くの「問題行動」や「症状」は実体はなく、ヒトが「意味」づけしているだけ。なだいなださんの本で書かれたことを思い出した。「問題行動」の原因がつかめなくても解決する方法はある。自転車に乗れる理由は知らなくてもみな乗ることができる。問題の「外在化」=痛いの痛いの飛んでいけ、がその例であり、有効活用できる。少しマインドフルネスに似た印象か。逆に原因がわかったとしても解決できないこともある。解決法やゴールは被治療者が実は知っている。治療者が決めてはいけない。なるほど。2022/06/16
コジターレ
7
80ページにも満たない薄い本だが、ブリーフセラピーのエッセンスが詰まった良書。本格的にブリーフセラピーを学んでみようかな。カウンセリングやコンサルティングだけでなく、人生全般に役立ちそうだから。2024/06/15
文章で飯を食う
6
読み返すたびに新しい発見がある。2014/04/12
たらこ
5
ブリーフセラピー入門。一つの「見方」に捉われることに注意しなくてはならない。2014/03/11
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