内容説明
先生は、じつにあっさりと愛といいました。先生の口から出たその言葉は、少しも手垢にまみれてなく、愛そのものの純粋さと美しさ、さらには暖かさを含んでぼくに伝わってきました。
著者等紹介
金鶴泳［キンカクエイ］
１９３６年、群馬県多野郡新町生まれ。本名は金廣正。１９６３年、東京大学工学部工業化学科を卒業。東京大学大学院（合成化学専門課程）に進む。１９６５年、東京大学系の文学同人誌・第１７次「新思潮」に参加。１９６６年、東京大学大学院博士課程在学中に、吃音の苦しみと民族意識の覚醒を重ね描いた『凍える口』で文藝賞受賞。１９６９年、東京大学大学院博士課程中退。執筆活動に専念する。１９８５年、１月４日群馬県多野郡新町の自宅にて自らの命を絶つ（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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yesod
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愛と死を静かに綴った哀しいけれどとても美しい作品。遺稿だったとか。この世に出してくださった著者の奥様に感謝。作品自体が、涙のひとしずくのような感じ。余韻の残る本当に美しい作品でした。2012/06/14
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