目次
第1章 “Zivilgesellschaft”の社会哲学・法哲学―各論文の概観を通して
第2章 ハーバーマスの「現代市民社会(Zivilgesellschaft)本位の法理論」―『コミュニケーション的行為の理論』から『事実性と妥当性』へのユルゲン・ハーバーマスの歩み
第3章 市民的ヘゲモニーと歴史的選択―グラムシの市民社会論と現代
第4章 市民的リベラリズムと現代日本の市民社会
第5章 グローバル経済と市民社会
第6章 流動と構築―現代市民社会論とフェミニズム
第7章 患者・市民の医療・福祉への参加とその政治理論的意義―リベラリズムの批判的発展理論としてのケア・ミックス理論の着想
第8章 J・S・ミルの社会―統治と国民性格
第9章 分散と統合―ヴァイマル法思想における「市民社会」理念の痕跡
第10章 寛容の論法―善の解釈的開放性
第11章 「市民社会」と現代法哲学・社会哲学の課題―第一次“市民社会”派の批判的継承のために
著者等紹介
今井弘道[イマイヒロミチ]
1944年生れ。北海道大学大学院法学研究科教授。専攻:法哲学・法思想史。主要業績:『〈市民的政治文化〉の時代へ』(河合文化教育研究所、1995年)、『「市民」の時代』〔編著〕(北海道大学図書刊行会、1998年)、『変容するアジアの法と政治』〔共編著〕(有斐閣、1999年)
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