内容説明
詩人と画家による初の本格的石牟礼道子論。
目次
プロローグ 「希望」を語る―小さな世界からのメッセージ
第1部 夢劫の人(「あわい」を見る;触媒―「おもかさま」と水銀;樹下幻想;〈むら人〉の知識人観の根へ;渚の受苦性;対話圏;父子相伝;幼児の夢―原記憶;「最後の人」―高群逸枝;「なめくじ」に宿る天)
第2部 魚族の怒り(青海の原不知火海;魚族の怒り;三日月のさきにぶらさがった気体;自然は水際立っている;文体にたどりつくまで;悶えてなりと加勢せねば;日常生活を突き破るもの;道子さんと上野晴子さん;道子しゃんのこと;『苦海浄土』に導かれて)