内容説明
大山街道は、江戸時代から大山詣の大山道として多くの人が歩いてきたのに、今ではこの道を通しで歩く人はめったにいないだろう。取り立てた名所旧跡や絶景があるわけでもなく、「中央からちょっと離れた歴史」と裏街道の庶民生活の面影が道ばたに残っている。詳細な地図、約580枚の写真を参照しながら、この道を歩いてみると…。
目次
赤坂御門~三軒茶屋
三軒茶屋~二子玉川
二子新地~梶が谷
梶が谷~鷺沼
鷺沼~荏田
荏田~青葉台
青葉台~長津田
長津田~さがみ野
さがみ野~厚木
厚木~愛甲石田〔ほか〕
著者等紹介
中平龍二郎[ナカヒラリュウジロウ]
地図研究家・編集者。東京都世田谷区玉川奥沢町に生まれる。国学院大学文学部史学科卒。柳田国男・金田一京助の講義も聴く。昭和55(1980)年、国連エスキャップ実施の第3次アジアハイウェー調査に参加。インド・スリランかのアジアハイウェー地図を編集。出版社で、地図関連本を編集。大山街道・R246地域間ネットワーク交流会市民委員。現在、川崎市宮前区歴史文化調査会員、日本国際地図学会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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imagine
6
大山には毎年登っているが、落語の『大山詣り』を知り、いずれは徒歩で!と思っていたところに出会った本。積ん読していたがコロナ禍で時間が出来たため、ついに実践。4回に分割して大山阿夫利神社まで無事に到達することができた。現在の道路地図に大山街道のルートを重ねて表示するマップは親切で明快。道中の写真が多く、細かい見どころを逃さない解説文にも満足。近づくほどに姿を大きくしてゆく大山の山景に圧倒され、日が落ちると追い剥ぎが出るかのような峠道には旅情を感じた。全てはこの優れた労作のおかげ。著者に感謝です。2021/02/21
武隈
2
この本と地図を片手に、大山山頂まで歩きました。良い街道歩きでした。2015/10/02
kinaba
2
皇居から大山山頂まで、ことさらにこの道の縁だとかを強調するでもなく、沿道の観光をするでもなく、黙々とコースについて書いてある。ストイックだ。2014/07/16
Tadashi_N
1
近所でも見落としがあった2012/12/08
ともたか
0
いいねぇ~。旧道をのんびり歩くのは。 これに平行してもう一本、旧道があったけど なんて言ったか、忘れてしもた。 あああ、そうそう「矢倉沢往還」と 言うてた、思い出して良かった。 今度 調べてみる。2014/10/15