著者等紹介
辻惟雄[ツジノブオ]
1932年生まれ、美術史家。東京大学文学部卒。東京大学教授、国際日本文化研究センター教授、多摩美術大学学長などをへて、現在MIHO MUSEUM館長。岩佐又兵衛、伊藤若冲、曽我蕭白ら、江戸時代の奇抜で個性的な画家に照明を当てる
西村和子[ニシムラカズコ]
1940年生まれ、早稲田大学理工学部卒。同大学大学院研究科修士課程修了(理学修士)。東京芸術大学美術学部中退。元川村学園女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
81
見開きの大きなサイズで、しかもまるごと一冊鳥獣戯画。兎、蛙、狐、猿、ときどき猫、ねずみ、雉。みんないきいきと描かれている。絵のストーリーを追う文章は、そのまま解説でもある。漫画の元祖の面白さを堪能できた。2015/10/07
シャトル
56
教科書、メディアなどで頻繁に目にする「国宝・鳥獣戯画」の絵本。京都・高山寺の所蔵で約900年前に描かれたという四巻の絵巻。いにしえ人が観て楽しんだ漫画?というだけあり、愛らしい動物たちが生き生きと可愛らしく描かれており、根強いファンが多くいるのも納得です。コノ本はうさぎ、猿、カエル、キツネなど身近な動物たちが登場する、一番有名な「甲巻」の絵をもとに創作した物語です。 2015/05/02「鳥獣戯画展」@東京国立博物館にてオリジナルを鑑賞2015/05/12
ゆうゆうpanda
34
年忘れは愉快な本で。横26㎝縦33㎝と大きめです。中は上段に絵、下段に子供向けの解説になっています。本物の絵巻は幅30.6㎝長さ10mだそうですから半分位に縮小されています。でも、充分絵巻物気分を味わえます。展覧会だったらこんなにじっくり見れないだろうと思います。得した気分。動物達が生き生きと遊びます。背中から水に飛び込むうさぎ、相撲で味方の勝利を喜ぶ蛙などが特に愉快でした。言葉がないので色々な解釈ができます。作者は高山寺の鳥羽僧正。お寺の資料としてどんな法話と共に披露されていたか想像するのも楽しいです。2015/12/31
小夜風
25
【図書館】今から900年前に描かれた「鳥獣戯画」は言葉が書かれていない。動物たちの表情が本当に可愛らしくて生き生きしていて、これを描いた人はきっと凄く楽しんで描いたんだろうなぁって思います。楽しかった♪2014/09/24
まあやん
24
鳥獣戯画展を観てきたが、すごい人で、時間もなく消化不良っていうか、良く分からないまま帰ってきた。この本でじっくり味わえたかな。やっぱり、甲巻がいいね。ほんとに自由で楽しい絵。ことばがぴったり合ってると思った。2016/01/06