内容説明
人びとのさりげない暮らしの場面を描いたフェルメールの絵画はおだやかな光につつまれ不思議な静けさを秘めています。残された30数点の絵が17世紀後半のオランダの庶民の生活を私たちに伝えてくれています。17世紀のオランダを代表する画家レンブラントはたび重なる家族の不幸を乗りこえて人物を描き続けます。約50点の自画像も含め残された2000点近い作品はどれも鋭い観察によって表情豊かに描かれています。子ども~おとなまで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
88
図書館本 オランダの画家さん2人を紹介した本。国の財政状況、経済状況で左右される芸術家の厳しい環境を名画を交えて説明した本でした。オランダの歴史は通しで勉強しなおしても損ではなさそうと感じた本でもありました。2019/09/15
モリー
62
先日、美術館でじっくり鑑賞したフェルメールとレンブラントの作品を絵本で再び鑑賞しました。ただし、フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」は修復前の姿であるため全体的に煤けており、修復の過程で発見された画中画は見られません。改めて画中画のない状態で手紙を読む女を見てみると、無表情な立ち姿からは手紙がどのような関係の者から届いたものか想像がつきません。修復によって姿を表した画中画にはキューピッドと蛇が描かれているですが、その発見によって初めて手紙が恋人からのものであることがはっきりしたのではないかと思いました。2022/11/20
ウチケン
7
フェルメールもレンブラントも好き。好きすぎて県外の美術館まで遠征した事がある(海外は無理)。子供や初心者向けに、2人の伝記と作品の解説をしてくれている絵本。もち絵も大判で見やすいので鑑賞にも良し。前半はフェルメール。後半はレンブラント。学生時代に自主制作映画を撮っていた折にレンブラントライトと言う技法・効果を知り、レンブラントの光と影の魔術師ぶりに魅せられた。この人がもし映画を撮ったら、ディヴィッド・フィンチャーも真っ青の画を撮ってくれる事だろう。2015/10/12
ツキノ
7
とても好きなシリーズなので借りてみた。レンブラントの自画像がここでも見られるのはうれしい。レンブラントファンなのだけれど、フェルメールの短く濃い一生にも惹かれる。2012/07/28
まみっち
4
画家の人達はみな大変だなと思いました。2011/10/21