内容説明
軽量化したIMAXカメラを特別に開発したエベレスト山頂まで運び上げるため、写真家、映画製作者、科学者、登山家からなるチームを編成するのに2年かかった。高所の環境に体を慣らし、酸素の薄い「死の地帯」の頂点を極める態勢を整えるのに2カ月かかった。だがエベレストが8人の命を奪うには、わずか2日しかかからなかった。世界的な登山家で、山岳映画の製作者であるデビッド・フレッシャーズと、彼が率いる『エベレスト』撮影隊は、世界を揺るがしたこの悲劇に、目撃者として、また救助者として遭遇した。IMAXカメラが捉えた壮大な映像で構成した本書は、この世界の頂上の驚くべき肖像画であり、その山に果敢に挑んだ男女の行動を描いた、感動的な物語である。
目次
序章 登頂の日の不安
第1章 夢に見た山
第2章 ヤクの隊列でベース・キャンプへ
第3章 氷河の上のキャンプ
第4章 海から降起した山
第5章 突然の悲劇
第6章 悲劇を乗り越え再び「死の地帯」へ
第7章 チョモランマが私の心に明かりを灯した