内容説明
饒舌の徒・進歩的文化人と称する醜い日本人よ、語るなら命を懸けろ。言葉と情念が激しく交錯する行為者にして俳人・野村秋介の、これは「遺書」である。
目次
はじめに 「死」と「暴力」を見つめて
第1部 さらば群青―回想は逆光の中にあり(インドへ―少女プレムとの夏;亭主淡白と悪妻賢母;流れ去る日々)
第2部 ナショナリストの本分(対談「わが内なる天皇、そして神道」 大原康男;テロル・闘うということ;「言論と暴力」か―「言論は暴力」か;社会のはみ出し者は皆「ガス室」送り)
第3部 ジャーナリズムの旗手朝日新聞社と闘う(「十六の墓標」は誰が為に;「虱」報道をきっかけとして)
第4部 朝日人との対話(対論「平和と暴力」 橘弘道)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デルタアイ
2
戦闘者として生きてきた著者 覚悟のある男の言動は対峙する人を圧倒させる 回想シーンや旅エッセイなどがとても面白かった 朝日との対話は胸が空くような思いで最初は見れたが 少々クドかった もうちょっと掘り下げてみたいなと思える男だった ☆8.82024/04/26
Yukihiro Fujii
1
ナショナリズムの騎手として常に変わらない生き様を通してきていることがよくわかる。 こういう人が現在の日本にはいなくなったのだろう…。 これも時代の流れではあるが、生き様や考え方は受け継がれていくことも必要ではないか…⁉️2017/02/02
Toshio Iwamura
0
浪漫派と言われた野村さんの浪漫が凝縮した1冊。民族の触角として警鐘を乱打するのが民族派の務めだと語っていた姿が忘れられない。