出版社内容情報
『美術フォーラム21』 第26号 目次
特集：中国と東アジア――近代のコレクション形成と研究の背景（西上 実 編集）
第１部 関西における中国書画近代コレクションの形成
・もう一つの住友コレクション――住友春翠と中国画（実方葉子）
・辛亥革命と京都国立博物館の中国絵画――上野コレクションと須磨コレクションについて（呉 孟晋）
・山本二峯（悌二郎）と澄懐堂コレクション（伊藤みのり）
・二代黒川幸七の書画蒐集――その来歴と人物交流（竹浪 遠）
・私達の祖先文化に想いを馳せる――藤井善助コレクションに寄せて（藤井善三郎）
・矢代幸雄と大和文華館の中国書画コレクション（植松瑞希）
・橋本コレクションと桑名コレクション（味岡義人）
・久保惣コレクションと中国美術（河田昌之）
・観峰コレクションの収集と特徴（瀬川敬也）
第２部 コレクション形成の背景
・完顔景賢と大村西崖（下田章平）
・油谷達と博文堂――そのコロタイプ美術出版について（西上 実）
第３部 中国美術と東アジア
・中国近代美術の展開――多角的な視点から見た日本との関係（陸 偉榮）
・陳澄波の画業に見る東アジア美術交流（山梨絵美子）
・唐絵としての渡来仏画（井手誠之輔）
・中国版本の請来と日本美術（内田啓一)
・近世・近代日本における中国絵画鑑賞と画家像の変容――王建章の場合（板倉聖哲）
〈資料紹介Ⅰ〉
・新出の木村蒹葭堂《名花十二客画帖》と青木木米（近藤 壮）
〈相国寺 承天閣美術館 名品紹介〉
・探意《耳川合戦図屏風》（鈴木景雲）
〈パラミタミュージアム10周年〉
・変容し成長する美術館――開館10周年を迎えた「パラミタミュージアム」（田原由紀雄）
〈資料紹介Ⅱ〉
・篆刻を語る（尾崎蒼石・山岡泰造）
〈作家との対話〉
・生田丹代子――ガラスによって形を創り、周囲の空間に緊張感をもたらす。工芸家であるというよりは彫刻家であり、その透き通った煌めきのある世界は、伸び伸びとした伸展性と積み重ねられた重みを見せるが、それはさらなる展開を見せるか。（原田平作）
〈書評〉
・高橋利郎著『近代日本における書への眼差し――日本書道史形成の軌跡』（下野健児）
・中村俊春著『絵画と私的世界の表象』（高岸 輝）
