内容説明
算数なんて大嫌い。むずかしい計算や式を覚えたって、何の役にも立たないよ。そんなふうに思っていませんか?この本に書かれている5つのお話は、そんな人のために作られました。長い長い放浪の旅の末、「ヒララヤの賢者」とまで言われるほどになった少年が挑む計算勝負。大地震の後、がれきの中で大工が気づいた真実。洪水のいけにえにされそうな妹を守るため、16歳の少年が始めた川の観察。次々に出てくる危険や難問。主人公と一緒に冒険に夢中になるうちに、きっとあなたの「算数嫌い」なんてどこかに飛んでいってしまいます。どのお話も、何千年も昔に起こったこと。さあ、あなたも、はるかな数の冒険に出かけましょう。10歳以上大人まで。
目次
第1話 数と計算、昔々
第2話 れんがと面積―土地の広さを計算した職人の話
第3話 倒れない柱―円周と円の面積を測った大工の話
第4話 洪水は予測できるの?―比例を発見して妹を救った少年の話
第5話 さいころで国を滅ぼした王様―勝ち負けの確率を考えたいかさま師の話