内容説明
ネスタ・H・ウェブスター女史は、大英帝国の最盛期、ヴィクトリア女王時代の富豪である父と、大僧正の娘である母との間に生れた、奇しき運命の子である。世人が全く知るところがない、近代西洋世界を暗黒の中から動かしてきた秘密結社の正体を、女史の霊眼は余すところなくここに剔抉した。本書は単に過去の分析をもって終るものではない。90年代を再び暗黒に鎖すべく活動するイルミナティの危険。女史が幽界から打ち鳴らす警鐘を読者は聞くことが出来るだろうか。本書は1921年初版、1961年女史の死の直前に第6改訂版が出され、今日なお幾種かの翻刻版が出回っている。
目次
1章 イルミニズム
2章 最初のフランス革命
3章 バブーフの陰謀
4章 社会主義の展開
5章 1848年の革命
6章 インターナショナル
7章 1871年の革命
8章 無政府主義の推移
9章 サンディカリズム
10章 1917年の革命