内容説明
本書は、医療関係者や厚生行政の専門家だけでなく、行政や地域のリーダー、あらゆる組織やイベント開催の安全担当者等、全ての安全を司る関係者が必携の危機管理対応テキストである。
目次
第1部 緊急時総合調整システムICSの基本ルール―ICSって何?(はじめに―Why ICS?;現場指揮―Incident Command;部門スタッフ―General Staff;様々な機関との連携―Multi‐Agency Coordination/Collaboration;緊急時総合調整システムICSを動かすために―Making Incident Command System work)
第2部 事例研究―実際緊急時総合調整システムICSはどう動く?(緊急時総合調整システムICSの実際の活動 2013年にコロラド州で発生した洪水での対応;ハリケーン・カトリーナ 緊急時総合調整システムICSが活用されず混乱が生じたケース;健康危機管理事例(髄膜炎菌感染症)に対して、文化・背景の異なる組織が「統合指揮」を活用し適切に対応した例
緊急時総合調整システムICSの原則を取り入れた大規模イベントの公共安全・警備計画
ボストンマラソン爆弾テロ 彼らは事前に備え、そして実際に対応した)
第3部 ディスカッション―緊急時総合調整システムICSを始める前に知っておきたい大事なこと(緊急時総合調整システムICSと地域の危機管理;災害時の危機管理とリーダーシップの課題;緊急事態対応のリーダーシップ 現場指揮者と危機管理担当者;緊急時総合調整システムICSと危機管理における広報の役割;緊急時対応体制への米軍の統合)
著者等紹介
永田高志[ナガタタカシ]
1997年九州大学医学部卒業、以後救急医として一般病院で研鑽。2004‐2006ハーバード大学公衆衛生大学院武見プログラム留学。2012‐九州大学大学院医学研究院先端医療医学部門災害救急医学助教。災害関連委員会活動。日本医師会救急災害医療対策委員会、同災害小委員会、同国際保健委員会委員。日本医師会総合政策研究機構客員研究員、予備自衛官(予備三等陸佐)。JICA緊急援助隊登録隊員、International Institute of Global Resilience,Fellow(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。