目次
プロローグ ブックレビューと経済学の冒険
第1章 市場と貨幣―経済学の大地にふれる
第2章 資本主義と社会主義―対立する世界のゆくえ
第3章 経済思想と経済学説―競合性と多様性のはざまで
第4章 人間社会と自伝・評伝―勉強と読書のきっかけを掴む
第5章 経済学の冒険は延長戦へ―ブックガイド40のタイブレーク
補章 時代を彩る書物たち―年末回顧号「経済学」(2016~2022)
特別編 経済学はなにをどのように探究する学問か―著者の“思考”を追体験する知的冒険の世界
エピローグ 経済学の次なる冒険をめざして
『経済学の冒険』へのリアクション
著者等紹介
塚本恭章[ツカモトヤスアキ]
1974年生まれ。1992年岐阜高等学校卒業、1996年慶應義塾大学商学部卒、2008年東京大学大学院経済学研究科修了(経済学博士)。学位論文は「社会主義経済計算論争の史的展開―競合的学派の諸相」。日本学術振興会特別研究員PD(國學院大學)を経て、2011年から愛知大学経済学部専任教員(経済学史、社会思想史)。社会経済学専攻。高崎経済大学、滋賀大学非常勤講師を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
82
経済書についての書評集です。これだけの経済についての書物を紹介してくれる本はほかに見当たりません。ただ、大学生が経済の理論書を探そうと思うと若干肩透かしの感があります。また日本語の本ということで海外の原書などはありません(ただ最後には「人物ガイド」ということで外国の経済学者などの紹介があります)。最近経済関連の本がかなり数多く出版されているので、このような本を参考にすることによって自分の興味のある分野の本を探しできると思います。2023/12/03
壱萬参仟縁
37
9⃣制度主義理論の多様な諸流の俯瞰図として、シャバンス『入門制度経済学』ナカニシヤ出版、2007年は読んでみたい(68頁~)。レギュラシオン学派だからである。3⃣制度史のなかの経済学で、猪木武徳『経済学に何ができるか』中公新書、2012年がある(190頁~)。塚本先生は、著者の『経済社会の学び方』中高新書、2021年との併読を推奨する。他、ポランニーの洞察、いまこそ深化へ、の、若森みどり『カール・ポランニーの経済学入門』平凡社新書、2015年も読んでみたい。2024/08/03