内容説明
現代の三賢人が語りつくした「10(平成後期10年間)+1(10年後の未来に向けて)」の全記録―世界は、社会は、人々の心は、どう変わったのか。
目次
忘れられたハイエクの議論
どうすれば品性を絶やさずにいられるか
超越的なものの導入
暴力と権力との関係について考える
沖縄問題は難しい
正義論ブーム
道徳への関心
アメリカ政治の幅
日本の保守って?
多数派の専制〔ほか〕
著者等紹介
宮台真司[ミヤダイシンジ]
1959年、仙台生まれ。東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。首都大学東京教授。専門は社会システム論
苅部直[カルベタダシ]
1965年、東京生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(法学)。東京大学教授。専門は日本政治思想史
渡辺靖[ワタナベヤスシ]
1967年、札幌生まれ。ハーバード大学大学院博士課程修了。Ph.D(社会人類学)。慶應義塾大学SFC教授。専門はアメリカ研究、文化政策論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tenouji
15
日本で実質賃金が上がらず25年…現場でのソフトウェア開発技術が改善されずに25年…ってことなんじゃないだろうか!社会的事件を考察するための読書指南書的な内容でもあり、脚注が半分ぐらいあるw。問題の構造パターンが良くわかるので、読むとスッキリします。2019/07/23
まゆまゆ
11
2009年から18年までの年末に行われた筆者3人による鼎談をまとめた内容。政権交代から始まりモリカケ問題までの歴史を振り返りつつ、それらの社会的背景は短くまとめるとグローバル化と共同体の崩壊となるか。個人主義の台頭は損得勘定でしか物事を判断しないクズ人間を量産した。仲間意識というキーワードはsnsに留まらず実生活でも重要視されている。政治イシューの二項対立は未だにみられる現象だが、そうじゃないとまとめる指導者は現れるのか……2019/11/05
chiro
2
この本を読んで驚くのは10年に渉り世界が抱えている課題が解決の糸口を見つけられない上に状況は益々複雑化し混迷を深めている事と政治がポピュリズムにより権力を握る事を容易にさせた事による為政者の劣化を加速させている事だ。タイトルの民主主義は不可能なのか?については悲観的にならざるを得ないが、解決の糸口は顔の見える範囲での住民による自治しかないのかもしれないと感じた。2019/07/07
ヨシオ・ペンギン
1
ここ最近出版された本のレビューとしてもおもしろいが、1年間にあった様々なことを3人の問題意識から解き明かしていくという点が何よりよかった。キャス・サンスティーンは宮台真司に何度も取り上げられているところを見ると、読みたくなってくる。2020/01/18
linbose
0
★★★★☆2020/04/07
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- 洋書
- Florabelle