内容説明
「45歳定年制なんて聞いてない」「役職定年、こんなはずじゃなかった」「定年延長やめときゃよかった」五十にして天命を知るどころか迷い、戸惑い、恐れている…。サラリーマンは必ず終わる。肩書は無意味になる。だからこそ、どう生きるか。幸せを引き寄せる人だけが実践する「6つの習慣」
目次
序章 50歳、このまま終わりたくない…
第1章 「働かないおじさん」とパラダイム・シフト
第2章 「ゆるいつながり」のススメ
第3章 幸せへの6つの力
第4章 幸せへの第1の思考:自己受容
第5章 幸せへの第2の思考:人格的成長
第6章 幸せへの第3の思考:自律性
第7章 幸せへの第4の思考:人生の目的
第8章 幸せへの第5の思考:環境制御力
第9章 幸せへの第6の思考:積極的な他者関係
第10章 「HOPE」を探せ
終章 私たちの「幸せ」って何?
巻末付録 THE HOPE 自主トレ
著者等紹介
河合薫[カワイカオル]
健康社会学者(Ph.D.)、気象予報士。千葉大学教育学部を卒業後、全日本空輸に入社。気象予報士としてテレビ朝日系「ニュースステーション」などに出演。2004年東京大学大学院医学系研究科修士課程修了、2007年博士課程修了。産業ストレスやキャリア発達、健康生成論の視点から調査・研究を進め、働く人々へのインタビューをフィールドワークとし、その数は約900人に上る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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スリカータ
20
ニュースステーションのお天気お姉さんをしていた河合薫さんが某webサイトに掲載していたコラムがとても良くて、元になる本書を読んでみた。豊富な参考文献と引用。暫くテレビでお見掛けしない間にしっかり勉強されたと感心した。「孤独」にはロンリネスとソリチュードの二種類あること。私は自分の意思で関わりの扉を自由に開け閉めできるソリチュードを目指したい。50歳から活かされるのは「暗黙知」。これまでの経験を踏んだ上での勘や判断、と私は理解した。50歳を超えた人、これから50歳を迎える人に勇気が湧く本だった。2022/05/15
はやたろう
7
会社的にも、社会的にも、家庭内でも居場所がみえにく50前後の中年に向けたエール。近しい周りとの心の触れ合いが大切だそう。かわってるけどね。2023/01/07
taverna77
6
タイトルは、若かりし頃に思い描いていた50歳は、どこへ消えたのか?と言う意味。久しぶりにこの手の本ではスマッシュヒット。SOC=Sense of Coherenceが幸福度に寄与するという考え方は、首肯のオンパレード。「年取ったなぁ、最近」と疲れを感じている全ての中年におススメの一冊。まだ終われない、まだ終わらない、まだ終わりたくない!と思える一冊。2022/04/05
kazu
3
正直読むのに苦労した。途中何を伝えたえたいの分からない事だらけだった。SOCも「世界は最終的微笑んでくれる」と解釈されてるが、最後まで良く意味が分からなかった。しかし読み終わった後は何となく、人生そんなに悪くないとは思えた。50歳を目前に天命を知るどころか迷いに迷ってる人生だけど、半径3メートルを見れば浮き沈みはあるものの助けられて愛されて生きている。これからは、仕事面でも、私生活でも、与えて生きたいと思う。本内容は理解できなくとも、何歳でも読むと良いと思う。読み終われば、人生そんなに悪くないと思えるから2022/05/27
miu_miu
2
健康社会学の祖によれば、幸せへの力はSence of Coherence(首尾一貫感覚)。心理的well-beingとも言え、自己受容(ありのままの自分を受け入れる)、人格的成長(自分の可能性を信じる)、自律性(自分の行動思考を自己決定できる)、人生の目的がある、環境制御力(どんな環境でもやっていける確信)、積極的な他者関係(暖かく信頼できる人間関係を築いている確信)から成る。人生の幸福を研究したケーススタディでは周囲との良好な人間関係が幸せの因子と判明。ゆるい関係が多いのがいいと。希望が持てた。2023/01/09