感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きさらぎ
4
いや~面白い。時々げらげら笑いながら読んだ。読み進むとまず餃子が食べたくなって次に中華料理屋に行こうかとちょっと本気で考えてしまうが(本気で明日行こうかと思っている)、別にグルメ本ではない。冒頭は東坡肉を発明した蘇東坡と性霊派袁枚の「美食観」の比較。その後も焼き餃子と水餃子の歴史的考察から日本の「主食とおかず」文化を語ってみたり、縄文時代の日本人と中国の少数民族黎族の「小動物食い」の文化から発掘の成果から当時を推論する困難を論じてみたり。112頁の小冊子なので、機会があればちょっとした隙間時間に是非。2015/12/29