医は仁術か算術か―田舎医者モノ申す

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医は仁術か算術か―田舎医者モノ申す

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  • サイズ B6判/ページ数 201p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784916117809
  • NDC分類 498.04
  • Cコード C0036

内容説明

全国を覆う医療崩壊のスパイラル!地域医療の現場から、一開業医が医療行政に直言!医療への国民的不信の広がりの中で、地域医療の最前線に立つ医師が、現代医療の最新情報を読み解く。

目次

第1章 エッチな会話のできる医者は名医
第2章 専門医と開業医はどう違うのか
第3章 地域医療のできる医者の選び方
第4章 都市に集まる若い医者とその変貌
第5章 地域医療の終焉する日
第6章 地域医療の中での開業医の役割
第7章 行政による地域医療の切り捨て

著者紹介

定塚甫[ジョウズカハジメ]
1946年富山県高岡市にて出生。定塚メンタルクリニック院長、JMCストレス医学研究所顧問。1973年金沢大学医学部卒業。1973年名古屋市立大学医学部精神医学教室、1974年好生会三方が原病院精神科医長。1979年国立豊橋病院神経科医長、心療内科設立医員、愛知県立保育大学講師。1983年電電公社名古屋中央健康管理所神経科部長。1991年心療センター矢作川病院副院長。1993年カリフォルニア大学アーヴァイン校名誉客員講師。1994年より定塚メンタルクリニック院長、JMCストレス医学研究所顧問。資格:精神保健指定医、心身総合医学科指導医、アレルギー学専門医、日本心身医学会代議員、愛知県へきなん幼稚園理事など。専門は精神神経免疫病理学、性科学、児童精神医学、アレルギー学、産業医学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

全国的な医療の崩壊が叫ばれている現在、一開業医の精神科医が、地域医療の現場からこの原因である医療行政のでたらめさを、赤裸々に告発した本です。
そして、医療行政の問題だけでなく、医大などの医師教育、大学病院や地域の総合病院の今日、抱えている問題など、素人にもわかりやすく書かれています。医者・医院を選ぶ際にも参考になる本です。




目  次
はじめに 1
第1章 エッチな会話のできる医者は名医 11
医者と話すエッチな会話 11
現代流の医者と患者の会話 13
エッチな医者の昔と今 18
実際は妄想の中のエッチ 23
エッチな医者ほど真剣 26
女性を診る女医さん 28
エッチな振る舞いもスキンシップ 31

第2章 専門医と開業医はどう違うのか 35
医師教育の実情 35
短期でなれる「専門医」 38
開業医制度の問題とは 40
たらい回しされる患者 41
縦割り制の開業医 45
うつ病に無知な総合病院 49
 「5分以内で退出してください」 52
 「専門開業医」による地域医療の解体 55

第3章 地域医療のできる医者の選び方 57
自殺に追い込まれた「地域医療の神様」 57
地域医療の原点 59
医者と患者の変貌 62
総合病院の寄せ集めの医者たち 65
さまよえる患者たち 67
心身とも疲弊する開業医 70
どこへ行っても女医さんばかり 73
優しいが「感情的」な女医 76
地域医療を敬遠する女医 78

第4章 都市に集まる若い医者とその変貌 83
医師の将来の選択肢 83
大都市へ集中する医師たち 85
大病院に集まる研修医 87
大学病院を避ける研修医 91
大都市医療機関の本来の意味 94
放浪の旅に出る若い医師たち 96
大学病院教授らへの「礼金」 99
国立大学医師のアルバイト 101
開業医は高収入か? 105
開業医優位の時代の終わり 109
学位取得のための巨額の謝礼金 113
地域医療を担う医師のタイプ 117
悪徳行政と戦う地域医療 119
増える一方の患者 124

第5章 地域医療の終焉する日 127
開業医と総合病院 127
掃除夫の格好をしていた院長 129
あるべき総合病院の姿 131
しかし……荒廃した総合病院 134
巨大化する総合病院と閉院する総合病院 137
閉院に追い込まれた総合病院 139
巨大化する地方の総合病院 141
地域医療を担う医師は生まれるのか? 146
救急車をタクシー代わりに 147
日本の緊急医療の遅れ 149
かつての国立病院の緊急医療態勢 153

第6章 地域医療の中での開業医の役割 159
開業医に起きている変化 159
「生かさず殺さず」という行政 162
薬局によるプライマリーケア化 167
薬剤師の誤診の後始末 170
地域医療は誰が担うのか? 172
「三無い医師」の大増加 175

第7章 行政による地域医療の切り捨て 179
地域医療への行政管理 179
総合病院の乱診乱療の放置 182
行政からの「個別指導」 186
2008年の医療法改正の実態 189
「専門医医療」になる地域医療 192
 
おわりに 地域医療はなくなるのか? 197


はじめに
 私たちが、身体に変調をきたしたときは、すぐにでも訪れるのが近くの診療所・医院である。「看護婦さん、今朝から熱っぽくてね。風邪でも引いたのかね?」と、気軽に訪れることができた。看護婦さんは、体温計を出して「そこに、横になって熱でも測っておいて。寝冷えでもしたんじゃないの? そのうち、先生が診察に来られるから、待っていなさいよ」。
 今日では、「看護婦さん」と呼ぶと「看護師です!」と叱られ、「先に、健康保険証を出してください。紹介状はありますか? なければ、この書面に書いてあることに答えてから、受付に出してください」と問診表を渡される。
 しかし、最近は、総合病院・大病院志向傾向が強くなっているため、このような会話さえない。受付界隈に、「案内人」が1人いるだけで、多くの「受付機」が並んでいるだけである。初診用の受付機器、再来用の受付機器が、ところ狭しと並んでいる。患者は無言で、この機械の中に必要な診察券を投入する。すると、この機械が、これから患者がどうすればいいのかを伝えてくれる。
 経営状況の良い医療機関であれば、コンピュータの声で、「おかかりになりたいところのボタンを押してください」とか、再来であれば、「予約されています。5番の呼吸器科待合室でお待ちください」と、返ってくる。あまりサーヴィスの良くない医療機関では、無言の機械から「この番号札を3番の窓口へお出しください」と、書いてある薄っぺらな紙が出てくる。患者は、これに従って3番の窓口へ行く。すでに、慣らされてしまっている、電車の切符を買うのと同じである。
 不思議なことだが、このような「受付機」を設置して、なるべく人を使わないで機械に頼っているのは、ほとんど総合病院や大学病院など、大規模な医療機関である。これに反して、中小の医療機関では、最も高価な人間を使っている。人件費を削減したいのは、中小の医療機関ではないか。
 いわば、地域医療を担う開業医ほど、人と人とのつながりが深く、大病院ほど患者は、機械と付き合うところであると考えたほうが良い。
 しかし、最近の地域医療を担うべき開業医も、専門化の嵐には勝てず、ほとんどの新規開業医は、総合病院を科別に分離しただけになりつつある。「何でも相談できる地域の先生」が、いなくなりつつある。
 本来の地域医療を担う医者が、激減していることを嘆く本を探すと、掃いて捨てるほど多く出版されている。しかし、嘆くだけでは、患者は救われない。そこで、今日、変わりゆく「地域医療」の中で、どのように医者にかかれば最も患者にとってメリットがあるのかという点について、考えてみようと思う。いわば、「現代の開業医へのかかり方」とでもいうのであろうか。至るところに、具体的な経験例を紹介しながら、読者にわかりやすく書いたつもりである。
 この本を「医者の選択マニュアル」として利用していただければ幸いである。
                                             著者



全国的な医療の崩壊が叫ばれている現在、一開業医の精神科医が、地域医療の現場からこの原因を赤裸々に
提起した本です。医療の問題だけでなく、医大などの医師教育、大学病院や地域の総合病院の問題など、素人にもわかりやすく書かれています。医者・医院を選ぶ際にも参考になる本です。