出版社内容情報
大きな反響を集めた話題書、待望の新刊!!
性差別を無意識に受け入れてしまわない手がかりを社会学者が伝授!
「言わせない、言わない」。
すべての女性が自分らしく生きていくためのバイブル!
内容説明
差別を考える社会学者が、女性が浴びせられがちな「ずるい言葉」から逃れる手がかりを伝授!
目次
第1章 “女の人生”を勝手に区別する言葉
第2章 “わりには”“ならでは”で軽視する言葉
第3章 “本物の女”を押し付ける言葉
第4章 “大事にする”を勘違いした言葉
第5章 “褒める”で決めつけを隠す言葉
第6章 “男らしさ、女らしさ”を刷り込む言葉
第7章 “あなたも悪い”で突き放す言葉
著者等紹介
森山至貴[モリヤマノリタカ]
1982年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻(相関社会科学コース)博士課程単位取得満期退学。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻助教、早稲田大学文学学術院専任講師を経て、現在、同准教授。専門は、社会学、クィア・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
115
高度経済成長期に専業主婦の母親に育てられた我が身からすると、何気ないひと言に傷つく女性への対応はとても気を使う。著者の解説もそこまで考えないといけないのだろうかと疑念を抱くが、間違いなく世間の常識は変わる潮目にあるのだ。「夫は仕事、妻は家事」がかつての性別役割分業だったが、「夫は仕事、妻は仕事と家事」を新・性別役割分業と呼ぶらしい。2020年日本家族計画協会によると既婚者のセックスレスは51.9%。家父長制が今も意識下で残るわが国で「ずるい言葉」が生まれるとしたら、まだまだ道半ばというところなのでしょう。2023/04/12
美紀ちゃん
79
「もっと深まる参考文献」がたくさん載っているのが、とても良い。 家事労働に対する理解が不適切な日本人男性が多いと感じている。 具体的な会話の様子が載っていて、わかりやすい。 女性が、男性がということではなく、 自分以外の何かを軽視することは、相手を傷つける言葉だと思った。 日本の社会は、変わってきていると思う。 私も古い人間かもしれないので、気をつけて発言しようと思った。2023/03/26
yomineko@怪我しちゃった
70
読み友様からのご紹介本です📙女性なら一度は言われた事がある!様々な場面で女性は本当に辛いんだと心から思う。女子力低下甚だしい私だが、大体女子力って英語やロシア語にはないし暗に女性らしさを求めている差別用語。いまだに家事育児介護は女性の仕事だと押し付けられ疲弊する女性。高熱があって嘔吐していても家族の食事の用意とか刑罰か拷問ですか?メイクをしない女性は女ではないと言われるのもまた日本だけ。根強い男尊女卑文化が蔓延っていて最早お手上げ。と言うと女性は権利ばかり主張すると言われるとか(笑)どうなる?日本!!!2023/09/28
とよぽん
63
表紙の印象とは違って?なかなかクールで明晰な内容だった。男性から、社会から、家庭の中でも、女性は生まれたときからずっと、呪いの言葉で押さえ込まれていた・・・と言っても過言ではないだろう。何気なく言われたような言葉にも、長年の男尊女卑的思考が根強くはびこっていて、言っている当の男性にも意識されていないほどだ。とはいえ、若い男性が少しずつ変わってきている。男女平等までの果てしない道程で。2023/05/06
たまきら
39
「あなたを閉じこめる「ずるい言葉」」の著者による、女性が一度は聞いたことがある言葉集です。ぜひ男女の関係なく読んで、気づいてほしい内容です。また同時に、男性がかけられがちな「きめつける言葉」も書籍化してほしい。みんなされたことは忘れないけれどしたことには気づかない。それは女性も同じだと思うんです。お互いが話し合い、調整していくから進んでいくんだもの。笑いあってともに進める時代のために、こういう本をもっともっと増やしていきたいです。2023/09/19