目次
1 巡りと祈りの記憶をめぐって(聖地をめぐる旅;日本の巡礼文化―中世から近世の状況について;巡礼記念碑と写し霊場―中原街道の沿線から;鉄道と巡礼;ネットワーク・記憶・文化)
2 四国遍路の現在―復活する徒歩巡礼と接待(四国遍路―弘法大師ゆかりの聖地をめぐる巡礼;平成遍路ブームと遍路道再生運動;四国遍路の現代的特徴)
3 接待の文化的プレゼンス―遍路道をはずれた遍路と接待の論理(遍路道をはずれた遍路―客死遍路の分布から;接待を求める人々;「乞食圏」と接待の文化的プレゼンス;接待をめぐる権力と民俗のせめぎあい―矛盾する信心と法律;接待を続ける論理―弘法大師遍路信仰と接待の二重性)
4 接待の創造力―こころの交換・ふれあいの舞台へ(再構築される現代の接待―モノの交換からこころの交換へ;黒田美穂さん(仮名)の病気直し巡礼
「苦しみ」の変化と「救い」の獲得のメカニズム
四国遍路のポテンシャル―生命とコミュニケーションへのアプローチ)
5 おわりに―接待の風景と四国遍路世界(接待の歴史と現在;接待の風景;精神文化のフロンティア)
著者等紹介
浅川泰宏[アサカワヤスヒロ]
1973(昭和48)年徳島県生まれ。博士(社会学)。専攻は文化人類学、民俗学、宗教学。慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員、明治大学兼任講師を経て、現在、埼玉県立大学専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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